「きれ〜!かわいい街〜!」→「おまかわ」という話。

はじまり。

この記事は 筑波大学 Advent Calendar 2020 - Adventar の6日目の記事として書かれました。私は筑波大の関係者ではありませんが、水無月くんに泣きつかれたので仕方なく寄稿することに。

なにを書こうかな〜と迷いながらアニメを見ていたのですが、今期の逆覇権であるところのまえせつを見てて思ったんですよね、「お約束の話をしよう」って。まえせつで夢の舞台として扱われている新喜劇なんですが、あれってもちろん面白いんですけどお約束要素が結構強いんですよね。日頃からテレビで新喜劇を見慣れている関西民のコテコテのお約束の感覚って普段お笑いを見ない人には通じないわけで、そうなると面白さも少し減っちゃうんじゃないかなと。ここまで読んで「なるほど、お笑いの話ね」と思った人、記事のタイトルくらいちゃんと読んだ方がいいよ。私は今からニコ生でのアニメ放送におけるお約束ネタの話をします。記事タイトルはごちうさ1期1羽でのココアさんの最初のセリフと、その時に流れるテンプレコメントです。

ニコ生でアニメ見てるとコメント欄でいろんなネタが飛び交ってるわけですが、当然元ネタがわかる方が楽しいですよね?そのくらいの話です。というわけでこの記事ではネタの解説をしていきます。と言ってもそういうネタなんて世の中いくらでも溢れているわけで、一つ一つ挙げていくなんてのは到底不可能ですし、私の好みに大きく偏りかねません。そこで今回は現在放送中のアニメの生放送を見て、そこに流れたコメントをできる限り拾って元ネタを解説していく形式でいきます。放送のスクショをぺたぺた貼るのは著作権とかそういうの的にはばかられるので、アニメそのものはご自分でご用意ください。

今回取り上げる生放送は次の2つです。先日放送したばかりのものなので、プレミアム会員の方ならまだタイムシフト間に合うかもしれません。

live2.nicovideo.jp

live2.nicovideo.jp

解説が長いので、記事の最後に締めの言葉を用意したりはしていません。代わりにここで少し書きます。オタクがいろんなアニメのネタを引っ張ってきて遊ぶの、私はこれ教養として正統派な形だと思うんですよね。たとえば教養すげーエピソードで有名な枕草子清少納言中宮定子の簾のエピソードですが、「香炉峰の雪」と言われて「簾を上げる」のなんてまんまオタク仕草じゃないですか。でも白居易を知らない人に「香炉峰の雪」と言って簾を上げさせようとするのは無理なわけで、オタク仕草は通じる人を選んで使わなければならないのもまた事実です。オタク仕草・内輪ノリは結局、ハイコンテクストなコミュニーケーションの到達点の一つなわけで、通じる仲間内でやってる限りは楽しいんですよ。その内輪を広げたいなーというのがこの記事の一つのモチベでもありました。

では解説行きましょう。ブラウザバックするなら今ここが推奨地点ですよ。

おちこぼれフルーツタルト 7話

きらら屈指の不健全作品で、作品自体にネタがあれこれ仕込まれているのでツッコミコメントが多いです。おちフルネタは来期以降も生き残って使われていくと思います。

女児襲来、キラにちは!

放送開始の少し前に。ニコ生での前番組が『キラッとプリ☆チャン』であり、ここから自動的に飛ばされてくる層がそれなりにいるため。「キラにちは」はプリチャン に登場する挨拶。

時は来た

放送開始時や休憩から再開した時に使われがちです。最近だとまちカドまぞくのメタ子の印象が強いですが、元ネタはプロレスですね。タッグ戦の時に対戦前インタビューで「時は来た」→ なぜか相方が笑い出すという事件が元です。

くたぱん

いのちゃんがはゆちゃんのスカートの中を覗いたシーンで流れました。元ネタは『てさぐれ』で、そのまんま「くたくたになったパンツ」の略です。

きたないハナヤマタ

作者ネタです。ハナヤマタは同じ作者の作品なのですが、よさこいに注目した真っ当な部活ものです(本当に?)。どうしておちフルは不健全で満ちあふれてしまったのか。

小金井市提出用OP

おちフルは小金井市が舞台なのですが、こんなに不健全なのに小金井市議会が「おちフルで小金井市を盛り上げよう」とか言い出しちゃったんですよね。本編に比べればOPは綺麗なので「小金井市にはOPだけ見せたんじゃないか」と言われているわけです。同系統のネタとして「BPO提出用」なども使われます。

チュッチュッwwwチュッルッチュッwwwチュルwwwランランwwww

OPで特徴的な歌詞があると半角カナで流されがちです。初めて使われた作品は不明ですが『あんハピ』のパンwwwwパンwwwwパンチマインドwwwwwwwwからよく見かけるようになりました。

ブロッコwwwwブロッコwwwwブロッコリーwwww

上のネタと同じですが、これはロコ先輩専用です。ブロッコリーの歌、CMで使われまくっているのでおちフル見てなくても聞いたことある人いるのではないでしょうか。

プルルwwwwパチパチwwww

上のネタの『スロウスタート』版です。既に終わったアニメのテンプレを引きずることは多いのですが、これは根強いファンが多すぎて放送終了から3年近く経とうとしている現在でも、おちフルに限らずほとんど全てのアニメでOP中に見られます。スロウスタートネタはその汎用性と面白さから現在世界に氾濫しており、必須科目と言っても過言ではないです。

100%じゃない......完璧じゃないとダメなの......ママに怒られる......

アンケートの際や「完璧じゃない」という言葉、それから親子喧嘩のシーンなどに反応して流れます。元ネタは『プリティーリズム・レインボーライブ』のべるというキャラクターのセリフです。べるママの「べるぅ!」「みっともない!はやくステージから降りなさい!」「あなたのプリズムショーは今!終わったのよ!」「あ な た の た め を お も っ て い っ て る の よ !」などと言ったセリフ、べるの「私はママの操り人形なんかじゃない!」といったセリフも一緒に流れることが多いです。

あば^~

女の子同士がイチャイチャしているシーンで流れる『こみっくがーるず』のネタです。そもそも「変態糞親父」という淫夢と同系統の汚いネタで「あぁ^~」「あら^~」という、同性愛シーンで流れる感嘆の言葉があるのですが、こみっくがーるずに登場するカオス先生が女の子同士の絡みに興奮するキャラであること・その口癖が「あばば」であることから派生してています。一緒に「カオス先生はネーム書いてください」「カオス先生は原稿に戻ってください」というツッコミが流れることも多いです。

きららジャンプ

OPでジャンプすると流れます。最近は恋する小惑星などOPでジャンプしないきらら作品も出てきましたが、ゆゆ式ごちうさきんモザなど「きららアニメ」という言葉が認知されるようになった頃は必ずと言っていいほどOPにメインキャラが揃ってジャンプするカットが含まれていました。

純正ジャンプ

OPでジャンプする作品はきららアニメに限らず最近増えているので、きららアニメでのきららジャンプは特に「純正」と言われます。ただおちフルは作品が作品なので「不純な純正」「純正のジャンク」など色々おまけがつきます。

汚いドレッシングパフェ、汚いステラマリス

ライバルチームであるクリームあんみつが映ったシーンで流れます。ドレッシングパフェは『プリパラ』、ステラマリスは『Re:ステージ』に登場するライバルアイドルのグループ名です。特にドレッシングパフェはセンターが紫色の髪の子、サイドが水色とピンク色の髪の双子になっており、これはクリームあんみつと全く同じ構成です。同様の視点で、『Re:ゼロから始める異世界生活』に登場するラムとレムがピンク色と水色の髪の双子であることから、クリームあんみつの双子ぬあちゃんるあちゃんのシーンで「レムラム」とコメントがつくこともあります。

アレンジ死体

「〇〇したい」を「〇〇死体」と変換するのは『がっこうぐらし』ネタですね。がっこうぐらしは日常系に見せかけて死体がいっぱい出るという、きららの皮を被ったニトロプラスの刺客です。

落ちたな

誰かが恋に落ちたり物理的に落下したりするシーンで流れます。KBTITと呼ばれるネットで人気のゲイビデオ男優が作品内で発した「落ちろ!......落ちたな(確認)」というセリフが元になっています。

美少女水洗トイレ

かわいい女の子が活躍する作品のOPでメインキャラが順番に映るカットがあった際に、その動きを捉えて「美少女回転寿司」などと言われます。大元は『テニスの王子様』のイケメン回転寿司で、その後ごちうさのOPやプリパラのライブシーンを通して急速に普及しました。おちフルが水洗トイレになっているのはOPでの動きが落ちていく動作になっていることと、それから作品が作品だからです。

プリパラから/アイカツからこれ生まれたってマジ?

作者ネタです。作者がプリパラとアイカツにハマって生まれたアイドル作品がおちフルなのですが、プリパラもアイカツも子供向けアニメなので圧倒的狂気こそあれ不健全ではないはずなのに......。

岩倉使節団

OPラストではキャラクターがみんな集合したカットが入ることが多いですが、そのようなカットを指して岩倉使節団と表現することがあります。元ネタは『きんいろモザイク』1期のOPですね。納得の岩倉使節団ですよ。

ソウナン

そのまんま「そうなん」というセリフが入ると流れます。元は『ソウナンですか?』という作品です。

ピピロピロピロピロwwwwゴーウィwwゴーウィwwヒカリッヘーwwwwww

電話の着信音のシーンで流れます。元ネタは『トータル・イクリプス』のOPで、原作イメージから離れた電子音が視聴者を驚かせました。これを流す人はTE勢と呼ばれ、「TE勢だ!捕まえろ!」のようなコメントもセットで流れてくることが多いです。

33-4

言わずと知れた阪神ネタですね。敗北シーンに限らずがっかりシーン全般で流れます。最近では巨人の26-4も一緒に流れることが多いです。

へんたいあらわる

文字通り変態キャラが画面に映った時に流れます。元はおちフル6話のサブタイで、放送からまだ1,2週間にも関わらず既に市民権を獲得しています。

園崎詩音

スタンガンが映ると流れます。『ひぐらしのなく頃に』に登場する同名のキャラがスタンガンを持ち歩いていることが元ネタです。

おますて

本記事のタイトルですね。「すてき」「かわいい」などの言葉に反応して「おますて」「おまかわ」などと使います。「お前もすてきだよ」「お前の方がすてきだよ」の略で、「お前が言うな」を略した「おまいう」から派生しています。大元は不明ですがごちうさ1期1羽の「おまかわ」から目立つようになりました。褒め言葉に限らずなんでも使います。「ふしだら」→「おまふし」みたいな。

お前がそう思うんなら

漫画『少女ファイト』に出てくる「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」と言うセリフが元なのですが、有名になったのはひだまりスケッチ1期1話でゆのっちが宮ちゃんに微笑みかけるカットを元に作られたコラ画像からです。

キモウト

そのまんま「キモい妹」の略で、元ネタは『永遠のアセリア』という18禁ゲームです。元は外見が気持ち悪いの意味だったのですが、アニメに見た目の気持ち悪いキャラクターなんてあんまり出ないので、中身が気持ち悪い方向で使われることが多いです。

ふしだらな姉と笑いなさい

元ネタは『ガールズ&パンツァー』より、娘より同人誌での人気が高い西住しほさんを揶揄した「ふしだらな母と笑いなさい」という言葉です。まちカドまぞくの「シャミ子が悪いんだよ」同様に作中では一度も登場していない、ファンの間でいつの間にか出来上がったセリフです。

SUGOI DEKAI

胸が強調されたシーンなどで使われるもので、元ネタは『宇崎ちゃんは遊びたい』で宇崎ちゃんが着ているTシャツの柄です。

古橋文乃、ひよよん、エターナル胸ぺったん女

貧乳をネタにしたシーンで他作品の貧乳キャラの名前が挙げられるひどい流れ弾です。古橋文乃は『ぼくたちは勉強ができない』、ひよよんこと十条姫和は『刀使ノ巫女』のキャラクターです。「エターナル胸ぺったん女」は近年特によく使われる言葉で、刀使ノ巫女作中で薫がひよよんにつけた数々のひどいあだ名の一つです。

ん?

「なんでも」に反応して流れるコメントで、これは淫夢ネタです。Twitterでもよく見ますね。「すいません許してください!何でもしますから!」→「ん?今何でもするって言ったよね?」というやりとりが元です。

成幸いそう

下着屋さんのシーンで流れました。成幸とは『ぼくたちは勉強ができない』の主人公である唯我成幸くんのことで、下着屋さんで一日バイトすることになる回が元です。

見るタイツ

タイツが強調されるシーンでとりあえず流れます。元はアニメ『みるタイツ』ですね。

ドン引きで草

そのまんま、誰かがドン引きしてるシーンで使われます。元ネタは『うちのメイドがウザすぎる』のOPで男の子がやばい料理に不安気になっているシーンでの「男の子ドン引きで草」という視聴者のコメントです。

チラチラ見てただろ!

これも淫夢ネタで、「お前さっき俺らが着替えてる時、チラチラ見てただろ」という因縁から始まる話があります。

新鮮なライチ

試着室のシーンで流れました。『スロウスタート』ネタで、ライチが鮮度が落ちるにつれて綺麗な赤からくすんでいくことを乳首にたとえた回が元になっています。

すうううううううううううううううう

同じく試着室のシーンで。大元はわかりませんが、着替えのシーンや女の子がくっついているシーンなど、いい匂いがしそうなシーンで頻繁に流れます。一緒に「空気薄くね?」「減圧室かよ」などといったコメントもよく流れます。類似のネタにお風呂のシーンなどで流れる「ごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごく」がありますが、こっちはとりあえず液体が映れば問答無用で飲む勢力もいます。

11シャミ子

5800円という値札のシーンで。『まちカドまぞく』ネタです。シャミ子のお小遣いは月500円なので、その11倍という意味ですね。

SBJK

女の子が嫉妬しているシーンや火花を散らしているシーンで流れます。元ネタは『桜Trick』で、「嫉妬深い女子高生」の略です。

カツドゥーン

「カツ丼」をネイティブ風に言ったもので、現在再放送中の『はたらく魔王さま』のネタです。

キラッCHU

朝からカツ丼を食べているシーンで流れました。キラッCHUとは『キラッとプリ☆チャン』に登場するマスコットで、3日に1回のえもちゃんがお世話をする日には朝からカツ丼を食べさせられていることが明らかになりました。

がんばれ♡がんばれ♡

イラストレーターである伊東ライフさんの二次創作でよく出てくるセリフです。定着しすぎてこのセリフと言えば伊東ライフみたいなイメージがありますが、本人は「これ僕のものでも何でもないからな!」と言っています。

そ・う・よ!\ファンタジスタッドー/

「そうよ」「今よ」というセリフに反応して流れます。『ファンタジスタドール』のOPのネタです。

志温ちゃんかな?

高校の制服を着る25歳さんのシーンで。志温ちゃんとは『スロウスタート』のキャラで、高校どころか大学も卒業した人が高校の制服を着て、しかも似合っているという共通点からコメントされています。

違法マイク

マイクが映ると流れます。現在放送中の『ヒプノシスマイク』のネタで、違法なマイクのことです。ヒプノシスマイクの世界ではマイクは武器であり、正式な許可のないマイクの所持は違法です。

なんて正確な音程!、プリズムボイス......

音程が正確でもそうじゃなくても、プリズムボイスでもそうじゃなくても、歌うシーンでとりあえず流れます。『プリパラ』のネタで、前者はソフィ様のライブ、後者はらぁらのライブに対する他のキャラのセリフですね。

根源から声出せ

声が小さいときに流れるコメントの一つで、『東京喰種』のOPにウィスパーボイスの部分があるんですが、そこにつけられる「腹から声出せ」というコメントから派生しています。『魔王学院の不適合者』というアニメで用いられた際に、同作品において魂にあたるものである「根源」に変化したものです。

オムツァーになろう

いのちゃんが緊張するとおしっこがしたくなってしまうと悩んでいるシーンで。オムツァーは「オムツを履くことでトイレの時間すら節約してゲームしている廃人」という意味のネトゲ用語です。そういうことをしているとしか思えない異常時間プレイヤーが世の中そこそこいるんですよ。

にぱー

いのちゃんが「漏らしてません!98%くらい大丈夫でした!」と言ったシーンで。「残り2%は大丈夫じゃない」→「にぱー」→ 古手梨花の口癖という感じの『ひぐらしのなく頃に』ネタです。

マネーのトラ

お金の話をしてるとときどき流れたりしますね。元は20年近く前に放送されたテレビ番組『マネーの虎』です。一般人が企画を提案して投資家がそれを審査する感じのやつ。

姉より優れた妹など

これは『北斗の拳』のネタで、元は「兄よりすぐれた弟なぞ存在しねぇ!」というジャギ様のセリフです。

宇宙兄弟

宇宙兄弟』は宇宙飛行士の弟と宇宙飛行士を目指す兄の話であり、人気アイドルの妹と駆け出しアイドルの姉というおちフルの構図と一致しています。

聖帝十字陵

夢への階段的なものを表す空へ続く階段のイメージのシーンで。聖帝十字陵とは『北斗の拳』に登場する場所の名前で、つまるところピラミッドです。階段の一段一段が分厚すぎてピラミッドのように見えたことからこのコメントがなされたのでしょう。

それはひょっとしてギャグで言ってるのか

「好きなものって決められなくないか」と言いながらになちゃんに抱きつくロコ先輩のシーンにて。漫画『魁!!クロマティ高校』の一コマが元ネタです。Twitterで画像見たことある!という人も多いのではないでしょうか。

猫でリテイク

リテイクのシーンで。元はアニメ『SHIROBAKO』7話のサブタイである「ネコでリテイク」です。

宮藤

『ストライク・ウィッチーズ』という作品の宮藤芳佳ちゃんのことで、女の子の胸が好きな女の子を指して使われます。今の場合はロコ先輩ですね。

いてててててててて

中二病的な痛々しい言動のシーンで使われます。元は『カブトボーグ』のセリフであり、かつては視聴者を刺すような言動に対して自虐の意味でコメントされていたのですが、現在では痛々しい言動のキャラを揶揄する意味で使われることが多いです。

イイハナシダナー

お話の結末でコメントされますが、実際に素敵な話だった場合よりもそうでない場合の方がよく流れます。そもそも「イイハナシダナー」は、掲示板において「良い話面してるけど安っぽい・作り物くさい」という場合のレスとして使われるものです。

勝手に終わるな

お話が終わったときにそれを惜しんでつけられるコメントです。初出は意外に最近で『私に天使が舞い降りた!』になっています。

実用性のあるED、多目的ED、BPO憤慨ED、LO子先輩

まだ健全だったOPとは異なり、おちフルのED映像はきわどい絵が多いので......。「多目的」は例のタレントの事件以来、性的な意味で頻繁に用いられるようになりました。BPO放送倫理・番組向上機構、LOは同名の幼女を専門にした18禁漫画雑誌のことです。

ワンダァ?てめェ......、独歩キレた

EDに「ワンダー」という歌詞があるのですが、歌い方的に「ワンダァ」となっています。『刃牙道』で独歩という格闘家が「武というよりは舞、舞踊だな」と煽られて「なんだぁ?てめェ......」とキレるシーンがあり、Twitterでも頻繁にコラに用いられているので知っている人も多いのではないでしょうか。

↓好きなステップ、謎ステップのおかげで

EDに「好きなステップ踏みながら」という歌詞があるのですが、その際に映像ではキャラクターが謎のダンスを踊っており、視聴者は「好きなステップほんとにそれでいいのか......」と困惑させられます。「謎〇〇のおかげで」というのは『三者三葉』ネタです。OPでメインキャラが唐突にキックをするシーンがあり、それを気に入った視聴者から「謎キックのおかげでいいことがありました!」などという信仰が広まっています。

市長の家族を解放しろ

不健全要素が多すぎる作品にも関わらず、小金井市議会から応援されていることを受けて。無茶な仕事をしている人について「家族が人質に取られているのでは」というネタがあり、アニメでもしばしばライブシーン手書きで「アニメーターの家族を解放しろ」や声優に恥ずかしいセリフを言わせて「声優の家族を解放しろ」などというコメントがつきます。

ヽ(・ω・)/ ズコ-

ずっこけたことを表す顔文字で、主に歌が下手であることを揶揄するものです。元は2ちゃんねるで使われていたAAであり、ニコニコでは音楽系の動画で最初に使われ始めたことから歌が下手であることを意味するようになりました。

BEM表

アニメ終了後、ニコ生の番組表が映っているところで必ず流れるコメントです。元ネタは妖怪人間ベムの新作アニメ『BEM』です。放送当時BEMは何故かニコ生の番組表に載っていたり載っていなかったりしたので「BEMが載ってるか確認する」というネタが出来上がり、ニコ生の番組表は「BEMを確認する表」と認知されるようになってしまいました。

ライチ超え

アンケートで1.とても良かった95.0%をライチラインと呼び、これを超える高評価を出すことをライチ超えと言います。元ネタは既に紹介した「新鮮なライチ」同様『スロウスタート』で、ライチ回である9話のアンケートが95.0%ぴったりだったことに由来します。

魔女の旅々 9話

次はラノベ原作です。こちらはギャグ作品ではないためツッコミよりも考察や普通に感想コメが多いですが、ネタコメは脊髄で打つものなのでなくなったりしません。ただ視聴者層が少し変わるので異なるネタが見られるようになります。

みぃ!

あまり深い意味はない、しかしニコ民に愛されている言葉で、放送開始前や休憩中などに叫んでいる人がいます。『Re:ステージ』のネタで、強烈な語尾といじられキャラから多くの人に愛されているみぃ先輩のまさに語尾です。Re:ステージは元から汎用性の高い名言や狂気の濃いシーンが多くありニコニコ映えする作品なのですが、特に今年は3周年記念でアニメの一挙放送が短いスパンで2回行われたため、現在のニコニコにはRe:ステージのネタがかなり溢れています。

へご

お腹が鳴ったシーンにつけられるコメントです。大橋彩香という女性声優のあだ名が「へごちん」なのですが、彼女が『てさぐれ』において収録中にお腹を鳴らし、しかもそれがそのまま放送に使われてしまったことから、お腹を鳴らすことを「へごる」と表現するようになりました、

きん!けつ!

主人公であるイキリ魔女イレイナさんが金欠で悩んでいるシーンにて。元ネタは『きんいろモザイク』の「きん!ぱつ!」です。

ノルマ達成

毎回挟まれるシーンは「ノルマ」と呼ばれ、そのシーンが流れると「ノルマ達成」と言われます。アイドルアニメではライブシーンやバトルアニメでは必殺技などがこれにあたり、魔女の旅々ではイレイナさんの「〇〇な美しい魔女は誰でしょう?そう、わたしです」というセリフがノルマになっています。

みゃー姉は逮捕された

9話では尺の問題でOPがカットされました。本作のOPは声優の上田麗奈さんが歌っており、彼女の演じた代表的なキャラに『私に天使が舞い降りた!』のみゃー姉という不審者がいます。

山狩りさん、パク山さん、風先輩

9話に登場した勲位の魔女エステルさんの声優は内山夕実さんです。彼女が『刀使ノ巫女』で演じた獅童真希さんは、その印象的なセリフから「山狩りさん」と呼ばれています。またパク山さんは『Re:ゼロから始める異世界生活』のパック、風先輩は『結城友奈は勇者である』の犬吠埼風のことで、こちらも内山夕美さんが演じています。イレイナさんの声優である本渡楓さんが刀使ノ巫女の主人公の声を当てていたことから、特に刀使ノ巫女関連のコメントが多くなっていました。

金!金!金!、魔女として恥ずかしくないのか

エステルさんが成功報酬だと大金を見せたシーンで。元はゲーム『ロマンシング・サガ』の「金、金、金!騎士としてはずかしくないのか!』というセリフです。

穏やかじゃないですね

「穏やかじゃない」に反応して流れます。元はゲーム『ゼノブレイド』において、シュルクというキャラを先頭にして悩んでいる人に声をかけると決まって「穏やかじゃないですね」と言うことから来ています。

嫌な事件だったね

エステルさんが過去の事件の説明を始めたシーンで。『ひぐらしのなく頃に』の有名なネタです。現在新作が放送中ですが、「嫌な事件だったね......」というセリフのシーンでは「元ネタこれだったのか」というカルチャーショックを感じるようなコメントも多数見られました。そうか、ひぐらしはもう古いのか......。

モリアーティで見た

元にした演劇も行われたという事件が殺人事件であったため、舞台上・公衆の面前で殺人を行わせて貴族を嵌めるシーンがある現在放送中の『憂国のモリアーティ』が引き合いに出されています。

おのれ鉄平、やったねたえちゃん

「おじに引き取られたがそこで虐待された」という状況が、『ひぐらしのなく頃に』の北条沙都子や『コロちゃん』のたえちゃんの状況と一致しています。鉄平は沙都子のおじの名前、「やったねたえちゃん」はたえちゃんのイマジナリーフレンドのセリフです。

しょけえええええええええええええええええええええ、スピード処刑

「処刑」という言葉に反応して流れます。『迷家』に登場するらぶぽんというキャラクターが元ネタです。事あるごとに処刑を提案するやばい子です。

オカリン、ほむほむ、60年、リセットだ、3年前の七夕、蒼井翔太デンライナー、タイムジャッカー、デロリアン

エステルさんの過去に戻って歴史を変えるとの発言に、時間遡行を行う作品がたくさん挙げられています。オカリンは『シュタインズゲート』、ほむほむは『魔法少女まどかマギカ』、60年は『色づく世界の明日から』、リセットだは『サクラダリセット』、3年前の七夕は『涼宮ハルヒの憂鬱』、蒼井翔太は『ポプテピピック』、デンライナーは『仮面ライダー電王』、タイムジャッカーは『仮面ライダージオウ』、デロリアンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の関連ワードです。

樹ちゃん......、ナナしゃん......

樹ちゃんは『結城友奈は勇者である』に登場する犬吠埼風の妹、ナナは現在放送中の『無能なナナ』の主人公です。樹ちゃんは「エステル(犬吠埼風と声優が同じ)の無茶を止めて」と呼ばれていますが、ナナは「殺人事件の犯人お前だろ」と呼ばれています。

エガオノダイカ

「代価」「代償」「犠牲」と言った言葉に反応して流れます。『エガオノダイカ』という作品が元ネタです。

アカギ系魔女

エステルさんは魔力の代価に「血」を限界ギリギリまで抜いたと述べます。血を代価にすると言えば『アカギ』で行われる互いの血を賭けた狂気の「鷲巣麻雀」です。

サヤ「ガタッ」

エステルさんがイレイナさんに指輪を渡すシーンにて。サヤさんは魔女の旅々に登場する魔女の一人で、イレイナさんのことが好きで好きで仕方ない子です。ガタッは急に立って椅子を倒した音であり、昔から掲示板などでよく使われます。

覚悟完了、とべよおおおおおお、山狩りだ

時間遡行を実行するシーンにて。いろんなキャラの決めゼリフです。いや、山狩りだは決めゼリフじゃないんですが。覚悟完了は『覚悟のススメ』でパワードスーツを着たとき、とべよおおおおは『シュタインズゲート』で時間遡行を行うとき、山狩りだは『刀使ノ巫女』で山狩りを始めるときのセリフです。

高知の言葉

エステルさんがイレイナさんに「ありがとう」と述べるシーンで。『ソマリと森の神様』のOPで「ありがとうは高知の言葉」という空耳があります。

なかったことにしてはいけない

「なかったことにする」というセリフに反応して流れてきます。時間遡行系の作品である『シュタインズゲート』では、アニメのOPで「なかったことにはしてはいけない」という歌詞が印象的に使われていたり、「過去をなかったことにしてはいけない」というのが大きなテーマの一つとして扱われています。

アクシズ

「宗教勧誘」に反応して流れてます。『この素晴らしい世界に祝福を』に登場する宗教の名前で、頭のおかしい異常集団であることで有名です。勧誘もおかしいです。「アクシズ教に入信するだけで石鹸がついてくるわよ!?」

引くわー

ラジオ『Radio Cross』にて声優佐倉綾音の世間知らずな言動ややばい妄想にびっくりするコーナー「佐倉さんひくわー!」から。

GOTO、ゴートゥーザ

「強盗」と似ている言葉。GOTOはトラベルです。ゴートゥーザは声優後藤邑子のあだ名の一つである「ゴトゥーザ様」から。

倒してしまっても

死亡フラグの一つです。元ネタはFate/stay nightにおけるアーチャーの「別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」というセリフです。

失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した

エステルさんがやられたシーンにて。『シュタインズゲート』の有名な鬱シーンでのセリフです。タイムトラベルによる過去改変に失敗したシーンでは必ずと言っていいほどこのネタが流れますね。

かーなーしーみのー

誰かがナイフで刺されたシーンをはじめとして、悲惨なバッドエンド全般で使われます。元ネタはバッドエンドが血なまぐさいことで有名な18禁ゲームSchool Days』の主題歌である「悲しみの向こうへ」です。暗い曲調がバッドエンドの陰惨さにマッチしていることに加え、最も悲惨な結末を迎えたアニメ版においてはがっつり問題のシーンで使われ、完全にそういうイメージの曲になってしまいました。

梨花ちゃん、L5

セレナさんの外見が青い長髪のロリということで『ひぐらしのなく頃に』に登場する古手梨花ちゃんに似ていることから。L5はひぐらしに出てくる病気の進行段階を表す言葉で、L5は最終段階にあたり深い疑心暗鬼や他者への暴力性に満ちた状態になります。

犯罪係数800オーバー

PSYCHO-PASS』の世界では人間の潜在的な犯罪可能性を数値化し、この犯罪係数が十分に高いと処分されてしまいます。800オーバーは犯罪係数の史上最高記録の値です。

鬼父

父親からの性的虐待を匂わせるシーンで流れます。元ネタはそのまんま、父親からの性的虐待をテーマにした18禁ゲーム『鬼父』です。

ぞんぞんしてきた、K1かな

セレナさんがいくら攻撃されても頑丈で死なないシーンにて。ぞんぞんは『がっこうぐらし』が『のんのんびより』をもじって「ぞんぞんびより」と呼ばれたことに由来します。同様の例として『魔法少女まどかマギカ』はキャラデザを担当した蒼樹うめ先生の代表作である『ひだまりスケッチ』をもじって「血だまりスケッチ」と呼ばれたりします。また「K1かな」は現在放送中の『ひぐらしのなく頃に業』鬼騙し編において、K1こと前原圭一がレナに何度刺されても死ななかったことから。

グミ撃ちは

グミ撃ちとは弾を連続して何発も撃つことで、『ドラゴンボール』が元ネタです。グミ撃ちで勝つことは少ないため「グミ撃ちは負けフラグ」と言われています。

散華、思い出を焼却して

エステルさんが記憶を代価に魔力を生成するシーンにて。内山夕美さんが声を当てているキャラクターで「代償」と言えば、『結城友奈は勇者である』の勇者システムに搭載された「満開」と「散華」です。実際、結城友奈は勇者であるには記憶を散華したキャラクターも登場します。また、記憶を代価にして力に変換すると言えば『戦姫絶唱シンフォギア』に登場する錬金術があり、記憶を力に変えることを「思い出を焼却する」と言います。

(首が折れる音)、マミった

エステルさんがセレナさんの首をもいで殺したシーンで。前者は『仮面ライダー555』で草加雅人が殺されるシーン、後者は『魔法少女まどかマギカ』で巴マミが殺されるシーンを表す言葉であり、ともに首をやられて死ぬシーンとして非常に有名です。

TDNは旅人だった......?

現在に帰ってきた後イレイナさんが一人で己の無力さを反省しているシーンにて。TDNとは淫夢に登場する多田野という人物のことであり、「ただの〇〇」という言葉に反応して「TDNは〇〇だった......?」とコメントするのが通例になっています。

マモレナカッタ...

同上。ゲーム『テイルズオブグレイセス』で主人公が戦闘不能になったときに発する言葉で、守りたいものを守れなかったときに使います。『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』のOPにおいて、「守りたいものを守れる強さ」という歌詞のシーンで作中で悲惨な死を迎えるイリヤと彼女を守りきれなかったバーサーカーが映るのですが、そこで用いられるのが最も有名な使われ方でしょう。

劇場版ED

ED映像において、クレジットがスタッフロール形式になると劇場版と言われます。普通のアニメでは用いられず、代わりに映画では基本的にこの形式が用いられるからです。

キノなら、師匠なら

魔女の旅々は「旅人が一人で世界中の国を旅して回る」というお話であり、ラノベの草分けの一つである『キノの旅』とよく似ています。そのため「キノやキノの師匠ならこうしていた」という比較は当然避けようがありません。きちんと差別化し、独自の面白さでもって比較に耐えるものを仕上げなくてはならない作者さんは、自分で選んだ道とはいえ大変そうです。