選ばなかった話とか。

1月31日が修論締め切り、2月6日が修論発表会でして、つまり博士前期課程修了だなぁの記事です。大学のお友達の皆さんも、中高のお友達の皆さんも、あと七果さんも、来る春からはどんな感じなんでしょうね。

博士前期課程こんなんでした。

というわけで最初の話題はこれです。せっかくなのでこの二年を振り返ります。まあほとんどTwitterしてアニメ見て音声作品聞いてたら終わったって感じなんですけど。

研究室の人間。

木原研は各院生がみんなやってること違って、木原先生だけがすべてを理解しているスタイルなので、他の人のやってることは概要は知ってるけど詳細な話はついてけねーって感じです。圏論Twitterしてる人、二階算術と型月してる人、量子論理やめて最近は認識論してる人、直観主義より弱い論理体系やってた優秀な人、確率論と東方とローグライクやってる人、ついでに隣の研究室の集合論やってるゆずのオタク。趣味の話はいっぱいするし数学の話も普通にするんだけど、がっつり専門の話になると誰も互いに理解できないというウケる集団です。

研究室のセミナーでやってたこと。

普通に専門の話なので興味ない人は読み飛ばすと良い。

どうも、圏論Twitterしてる人です。前述の通りお友達の専門の話よくわからんので、先生とのセミナーも各人が読みたいもの読んだりやりたいことしてきて発表したりしなかったりするスタイルでした。

大学院に入ってしばらくは Jaap van Oosten, Realizability: An Introduction to its Categorical Side という本を読んでいました。1章が pca による抽象計算系の話、2章が tripos theory の話、しっかり読み込んだのはここまでです。ちなみに3章が effective topos に特化した話でここもそれなりにつまみ食いしたりしました。4章は全然眺めてないから何書いてるか知りません。今 table of contents 見たら普通に気になる話題入ってたからそのうち眺めるかも。

次に Andrej Bauer という研究者の七果さん好みの論文を何本か読みました。chain-complete lattice なのに Bourbaki-Witt の不動点定理が成立しない例の話とか、距離空間がすべて可分になる世界の話とかね。とってもいい話だね。

そのあと synthetic domain theory に手を出したんですがうまいこといかず、途中で predicative topos に鞍替えしました。これはなかなか悪くなくて、topos って nonpredicatie で強すぎるよなぁ!という気持ちになりました。ここでわちゃわちゃしてるときに示した定理が RIMS の友人の役に立って、私の名前が彼の修論の謝辞に載ってるらしいです。本当に載ってるのかは見てないので知りません。

そうこうしているうちに修論書かないとやばいシーズンになり、とりあえず手持ちのネタでなにかということで、修論は separated objects の話を書きました。純粋圏論なんで木原研で書く意味ねーって感じですね。

趣味の話。

アニメは学部の頃から変わらずそれなりに見てたんですが、見るだけでなく同期や先輩とオススメ作品を紹介しあったり、鑑賞会もいっぱいしましたね。ブルリフRは早く円盤を発売しろ。最近はエヴァを初めて見ました。惣流・アスカ・ラングレー良い......。

あと同期にニディガをオススメしたら気に入ってくれたので、世紀末のゲームをいくつか一緒にプレイしました。かまいたちの夜とか、雫とか、serial experiments lain とか。おかげで16bitセンセーション4話はかなり盛り上がりました。同期が引っ越す前に痕も一緒にやる予定です。

進路の話。

次の話題はこれ。私が研究の話とか進路の話とかを対面以外でしないせいで、まあ対面でもほとんどしませんが、長らく会えてない友人のなかには「あいつ最近なにしてるんや?そしてこれからなにするんや?」って思ってる人たちがいるみたいです。確かにTwitterではアニメ実況ばっかりだし、研究集会で会う顔ぶれも限られてるしね。

2022年。

某ゲーム会社のインターンを受けました。インターンと言っても働く系ではなく、なんかクリエイティブなワークショップ的なやつでした。ふーんって感じでした。

2023年。

「ゆるふわ就活して素敵なとこに受かったらそこに、受からなかったら博士後期課程に行くかー」という方針で、2か月に1件くらいの舐め腐ったペースで御社たちにちょっかい出していました。公務員試験も受けてみたけど、あの教養試験をわざわざ対策しないといけない人って入省してから大変そう。

いつも不干渉の親が干渉してくるレベルの会社以外には受からなかったので、じゃあ博士行くかーって願書を出しました。内部生は受験料がいらないの偉いよね。

2024年。

落ちたとこから追加合格もらって、進学か就職か悩みました。りちょますや親にぐだぐだ絡みつつ、最終的に就職することにしました。専門性も高度ななにかもいらない誰でもできる仕事です。でも修論発表の際に「博士課程進学希望ということでよろしいですか?」と聞かれて堂々と「はいそうです」と答え、この研究はあとどのくらい進めれば投稿できそうか、博士後期課程ではどういう活動をするのかを答弁しました。博士入試体験です。わいわい。質疑を聞いていた同期には「普通に博士課程での研究予定しゃべってたから進学するのかと思った」って言われました。

つまらない話。

進学か就職か悩んで決めたことに関連したなんらかの話。どっちもそれなりに良いとこ悪いとこあるし、それなりに大きな選択だから悩むよね。

で、就職を選んだ理由はあれです、あんまり博士号に興味なくってさ。もうちょっと言うか。別に博士号に興味もなければ研究職にこだわってもいない私にとって、博士課程ってあんまり意味がなくてさ。だって木原先生にあんまり質問しないし、専門の話がっつり話し合える人がいるわけでもないし。別にのんびり気が向いたときに、まあ二度と向かないかもしれないが、したい分だけふらっと数学すれば私は満足でさ。まああと趣味と割り切った方が時間的制約なんかを一切気にせず、軽率に全く新しい分野、なんなら数学以外の分野にも飛び込めるしね。あんまり今までやってきたことへの執着もないのよね。

そもそも私ってなんで数学してるんだろう。いやまあそれなりに面白いからなんだけど、別に世のなか同程度に面白いことはいくらでもあるわけで。判例集とか読むの楽しいよね。倫理学も面白くて蔵書いっぱいある。古典籍漢籍も好き。高校の頃は園芸とか都市計画とかそっち系に興味があったはず。東大落ちてたら後期は東北大の生物系に出願してたなぁ。なんでも興味あるし楽しめるし理解できるんだけど、あんまり特別にこれっての持ってないのよね。そもそも高校で理系を選んだのもよくわかんない。数学も理科も国語も社会も普通に学年トップだったんですけど、かなりなんとなくで理系選んだ気する。そんなんだから文理選択のこと「片方を選ぶ制度」ではなく「片方を捨てる制度」だってうっすら思ってるし、そんなんだから霞が関の某施設の職採面接で「あなたは理系ですがこの職場って文系的な仕事ばかりなんですけど大丈夫ですか」って聞かれたの結構不快だったな。あと「大学生活で一番苦労したことはなんですか」ってやつも困った。苦労ってなんだろうな。七果さん最強すぎてそういう人生経験少ないかもしれん。

うおうお。

筆が乗って普段あんまり外に出さないことまで書いてしまった。

これ、リプでのぱるさんとの会話も含めてかなりいいツイートだな。

リクエストお題。

最後にリクエストお題を2つもらっているので消化しましょう。

「音声作品の楽しみ方」

難しいお題ですね。作品のオススメならDLチャンネルの記事(https://ch.dlsite.com/matome/250091)読んでくれって感じだけど、根本的な楽しみ方となるとね。

環境音やASMRみたいな音そのものを楽しむ系なら、そういうの好きなら自然に楽しめるでしょ。

そうじゃないシチュボ系はどうだろうね。音声作品の強みは没入感だと思っていて、だからきちんと感情移入すれば甘い作品はとことん甘いし、苦しい作品はとことん苦しいよ。シチュボはやっぱ当事者になりきれるかどうかじゃないですか。

逆に「当事者ならわかる情報を視聴者に明らかにしない」ことによって、「なにがあったのかわからないけど絶対になにかあって、その結果らしきどうしようもない現実だけが目の前に提示されている、なにもわからないけど過去も現在も未来も不幸しかないのはなんとなくわかる」みたいな心がめちゃくちゃざわざわして精神かき乱してくるテクニカルな作品もあって、これはいつかDLチャンネルに記事書きたい。

「ドールの規格について」

どういうお題やねん。

アゾンっ子を好きになるとアウトフィットに困るかもしれないよ。やっぱりボークスが強くて、だからディーラーさんもボークスっ子に合わせて衣装作ったり、そうでなくても参考サイズに書いてくれるのはボークスっ子のばかりだったりするし。でも私はアゾンの 45cm が好きだな。AZT8-45ってやつ。MDDとDDPの間みたいな子。絶妙に幼く、絶妙にお姉さんなんだよね。あとアゾン純正衣装のセンスほんと良いんだよな~~~。ディーラーさんの衣装だとやっぱりフリフリのドレスとかが派手で目に入りがちなわけだけど、アゾンの冬の新作とか見てると「こんなにシンプルでこんなにかわいい」になります。

あとアゾン名古屋店が相当えらくて、ショーケースいっぱいあって店員さんがアゾン製品だけでカスタムしたドールがいっぱい並んでるんだけど、みんなめっちゃかわいいんだよな。飾ってるドールの数、国内のドールショップで一番なのでは?特にピュアニーモとかわけわからん数飾ってるよ。

何か書きたくなったので『球詠』の話をします。

気まぐれに何か書きたくなった今日は『球詠』について雑語りをすることにしました。『球詠』はきららフォワードで連載中の女の子が野球をする漫画で、単行本は現在11巻まで出ており、2020年にはアニメも放送された人気作です。

トピックは次の二つ。前者は布教という側面が強いので誰でも読んでほしい、後者は原作ちゃんと読んでる人向けかな。本当はもっとトピック用意してたんだけどいざ書き始めると疲れちゃった。

アニメ版ついて。

2020年の春アニメです。

私はアニメで球詠を知って好きになって原作を買った勢なので、もっと色んな人に球詠のアニメを見てほしいのですが、球詠を布教する際にいつも邪魔をしてくるの問題があります。そう、作画です。

制作のstudio A-CATはCGにはかなり強いのですが、手描きの方はそこそこで、コロナ禍の最初期というのも相まって作画が不安定になっています。とはいえ例えば研究室の先輩に見せたところ「作画悪いって聞いてたけど普通に見れるね」という反応をもらいました。そうなんです、評判ほど崩れたり描写を省略したりなんてことはしてないんです。

むしろ「きらら=デフォルメのかわいい女の子」というイメージとは真逆の頭身が高くてゴツいリアル志向のキャラデザだったことが、作画が悪いという評判にクリティカルに効いているように思います。ガチバイク作品なのにきらら的な女の子のかわいさを求められた『スーパーカブ』などと同じく「視聴者の勝手な先入観のせいで評価が下がった作品」の一つだと思います。

作画の話は避けられませんが楽しい話でもないのでこれくらいにして、アニメを見て何がそんなに七果さんにハマったかの話をしましょう。原作者のマウンテンプクイチ先生は「女の子しかいない世界」至上主義者で、七果さんは百合のオタクなので、当然百合の話になります。見た人ならみんな「はい」と言ってくれると思うんですが、よしのぞです。マネージャーの芳乃ちゃんとチーム最強打者の希ちゃんの百合です。

球詠という作品のメインは間違いなくバッテリーを組んでいる投手・詠深ちゃんと捕手・球姫ちゃんのたまよみカプなのですが、アニメに限って言えばどう考えてもよしのぞがメインです(個人の見解)。だって限られた尺でたまよみの描写はじわじわ削られているのに、よしのぞの描写はほとんど削られてないんだもん。中盤で芳乃ちゃんが希ちゃんを励ますところから、終盤で希ちゃんが芳乃ちゃんを励ますところまで、希→芳という感情矢印が話数が進むごとにどんどん溜まって溜まってとうとう綺麗に芳→希クソデカ感情が伸びるところまでマジで芸術ですよ。もちろん原作と同じ展開なんですが、途中で挟まるその他の描写が尺の都合で少ないおかげで非常にわかりやすく、よしのぞのためのアニメ化では???タイトル『よしのぞ』に変えようって感じです。

七果さんの心のなかのランキング、百合告白部門1位アニメです。どうぞよろしく。そして気に入ったら原作6巻の巻末おまけ漫画もぜひ読んでください。

川口息吹について。

コピー能力者で野球センスの塊、体がしっかり出来上がりさえすれば作中最強説もある息吹ちゃん。人間、こういう存在好きですよね。

そんな息吹ちゃんは双子の妹である芳乃ちゃんのおもちゃにされたり、センスの良さからキャプテンに目をかけられたり、素人同士として白菊ちゃんと一緒に練習したり、芳乃ちゃん繋がりで希ちゃんと仲良くしてたりと色んな人と絡みがありますが、誰かとカップリングされたり話題の中心になるよりも「見る人」という立場の強いキャラクターだと思います。

人の動きを見ただけですぐコピーできる能力、力がなくてヒットは打てないけど選球眼がピカイチで四球を取りまくるスタイル、キャプテンを参考にどんどん上手になる守備、球姫ちゃんよりも先に詠深ちゃんのフォームの癖に気づく観察力。場の空気や人の感情に誰よりも敏感で、白菊ちゃんの神仏照覧・柳大川越との再戦・光ちゃんから希ちゃんへの宣戦布告・そして11巻といった作中のあちこちで繰り返し「息吹ちゃんは周りのことを非常によく見ている」ことが強調されており、同時にグラウンド上ではともかく人間関係上ではひたすら傍観者止まりであることも強調されています。

光ちゃんが希ちゃんへ宣戦布告したシーンでは一瞬で希ちゃんの横からキャプテンの後ろに逃げ隠れており単行本のおまけ漫画のネタにもされていますし、11巻ではひたすら息吹ちゃんが詠深ちゃんの苦悩に気づいて理解しながらも声がかけられない様子が描かれました。息吹ちゃんはいつも詠深ちゃんの中学時代の悔しさを思いやって泣いてくれていたし、嫌なことを言われて詠深ちゃんが一瞬曇ってるときもいつも心配そうに後ろから見つめていました。11巻では誰よりも詠深ちゃんの気持ちを理解してチームのみんなに伝える役割を担いました。でも詠深ちゃんに直接心配の声をかけたことは全然ないんですよね。

詠深ちゃんのクラスメイトであり日常パートではなんだかんだ球姫ちゃん以上に詠深ちゃんと一緒に行動している息吹ちゃんは、しかし何かあっても「心配して見てるだけ」「周りの人に声をかけるだけ」で詠深ちゃん本人に直接なにかアクションを起こすことをしない。私は詠深ちゃんのために何度も泣いてくれた息吹ちゃんが好きなんですよ、そして詠深ちゃんと息吹ちゃんに親友になってほしいんですよ。女性同士の恋愛が当たり前なマウンテンプクイチ世界において、たまよみやよしのぞのような約束されたカップルがいる作中において、二人には恋愛ではない強い信頼関係で結ばれてほしいんですよね。だから見てるだけではない、勇気を出して踏み込める息吹ちゃんがいつか見たくて仕方がありません。

院試こんなんでした記。

はい。名古屋大学のなんか情報って名前の数学基礎論のとこに進学予定マンです。みんな院試の話を書いてて遅ればせながら私も書くかーと思ったので、もう結構前のことですが頑張って思い出してうおーっとふわーっと書きます。

2020年の春

うおー、コロナで草。めっちゃアニメ見ちゃうな。

参考ツイート。スレッドにアニメの名前がたくさん書いてある。

2020年の夏

院どうしよう。東大の院に行く気ないんだよね。とりあえずRIMSの院試説明会でも冷やかしに行くか!w

2020年の秋

このクール、アニメ『レヱル・ロマネスク』に出会って音声作品にハマり、人生がめちゃくちゃに崩壊して2021年秋クールが始まろうとしている現在でも引きずってるらしい。というかどんどん重症化してる。

あとNIIの蓮尾先生と東工大の鹿島先生にメール出したりもした。京大のくろのくん・みっとくんと一緒にSGLを読むゼミが立ったりもしたね。そういえばなんか東大ではCPU実験とかいうのがあったらしい。ほーん。

2021年の冬

やっぱ名大の木原先生やな。すごいし気さくだし何より定年の心配がないし。 (ロジック関連の先生は現在定年ラッシュなのだ!)

ということでメール出してちょっとお話しして、名大の同学年の人のセミナーを毎週眺めるようになった。眺めているだけなので身についていない。

マギアレコードの2部4章が配信されて、あまりの惨劇にモキュの間に激震が走ったのもこのクール。ネオマギウス大好きなんじゃ。

4月

マギアレコード2部5章が配信開始!ひめサーの出会いが描かれてフォークロア本格始動の章ですね。水瀬いのりのギャラが発生しなかった章でもある。

5月

昨年ほどアニメを見ていない。でもじゃあ何してたんだろう。何もしていない。

キラッとプリチャン終わっちゃった。悲しいね。

6月

出願の時期。名大にしか出願してない。志望研究室5つも書けた気がするけど第一志望しか書いてない。強気の姿勢が大切。

RIMSに出願していないので受験料3万円が浮いたと見なせて、なので高いアイテムを買っても許される。

マギアレコード2部6章が配信開始!公式のアオ虐は止まらない!!!

7月

東大での成績が良かったので口述試験を受けることができた。これに成功するとみんなが受ける筆記試験と口頭試問が免除になるらしい。でもろくに解答できんかった。渋い。

DLsiteでサマーセールが始まりました。

筆記試験と口頭試問が免除になった。

名大の事務に「外部英語試験の成績表出さなきゃやばいですか?」って問い合わせたら「筆記口頭免除なら出さんくても困らん困らん」って言われたので出さんかった。線形も微積も英語も免除にしてくれてありがとう名古屋大学。それでいいのか名古屋大学

8月

マギアレコードのアニメ2期が始まりました。アニオリ展開で先が読めません。

マギアレコード2部7章が配信開始!

格通知が届いた。

9月

今日はDLsiteのサマーセールの最終日です。

10月

予定はありません。

11月

マギアレコード2部8章が配信予定!楽しみ〜〜〜!!!

12月

来るな!!!!!!

「きれ〜!かわいい街〜!」→「おまかわ」という話。

はじまり。

この記事は 筑波大学 Advent Calendar 2020 - Adventar の6日目の記事として書かれました。私は筑波大の関係者ではありませんが、水無月くんに泣きつかれたので仕方なく寄稿することに。

なにを書こうかな〜と迷いながらアニメを見ていたのですが、今期の逆覇権であるところのまえせつを見てて思ったんですよね、「お約束の話をしよう」って。まえせつで夢の舞台として扱われている新喜劇なんですが、あれってもちろん面白いんですけどお約束要素が結構強いんですよね。日頃からテレビで新喜劇を見慣れている関西民のコテコテのお約束の感覚って普段お笑いを見ない人には通じないわけで、そうなると面白さも少し減っちゃうんじゃないかなと。ここまで読んで「なるほど、お笑いの話ね」と思った人、記事のタイトルくらいちゃんと読んだ方がいいよ。私は今からニコ生でのアニメ放送におけるお約束ネタの話をします。記事タイトルはごちうさ1期1羽でのココアさんの最初のセリフと、その時に流れるテンプレコメントです。

ニコ生でアニメ見てるとコメント欄でいろんなネタが飛び交ってるわけですが、当然元ネタがわかる方が楽しいですよね?そのくらいの話です。というわけでこの記事ではネタの解説をしていきます。と言ってもそういうネタなんて世の中いくらでも溢れているわけで、一つ一つ挙げていくなんてのは到底不可能ですし、私の好みに大きく偏りかねません。そこで今回は現在放送中のアニメの生放送を見て、そこに流れたコメントをできる限り拾って元ネタを解説していく形式でいきます。放送のスクショをぺたぺた貼るのは著作権とかそういうの的にはばかられるので、アニメそのものはご自分でご用意ください。

今回取り上げる生放送は次の2つです。先日放送したばかりのものなので、プレミアム会員の方ならまだタイムシフト間に合うかもしれません。

live2.nicovideo.jp

live2.nicovideo.jp

解説が長いので、記事の最後に締めの言葉を用意したりはしていません。代わりにここで少し書きます。オタクがいろんなアニメのネタを引っ張ってきて遊ぶの、私はこれ教養として正統派な形だと思うんですよね。たとえば教養すげーエピソードで有名な枕草子清少納言中宮定子の簾のエピソードですが、「香炉峰の雪」と言われて「簾を上げる」のなんてまんまオタク仕草じゃないですか。でも白居易を知らない人に「香炉峰の雪」と言って簾を上げさせようとするのは無理なわけで、オタク仕草は通じる人を選んで使わなければならないのもまた事実です。オタク仕草・内輪ノリは結局、ハイコンテクストなコミュニーケーションの到達点の一つなわけで、通じる仲間内でやってる限りは楽しいんですよ。その内輪を広げたいなーというのがこの記事の一つのモチベでもありました。

では解説行きましょう。ブラウザバックするなら今ここが推奨地点ですよ。

おちこぼれフルーツタルト 7話

きらら屈指の不健全作品で、作品自体にネタがあれこれ仕込まれているのでツッコミコメントが多いです。おちフルネタは来期以降も生き残って使われていくと思います。

女児襲来、キラにちは!

放送開始の少し前に。ニコ生での前番組が『キラッとプリ☆チャン』であり、ここから自動的に飛ばされてくる層がそれなりにいるため。「キラにちは」はプリチャン に登場する挨拶。

時は来た

放送開始時や休憩から再開した時に使われがちです。最近だとまちカドまぞくのメタ子の印象が強いですが、元ネタはプロレスですね。タッグ戦の時に対戦前インタビューで「時は来た」→ なぜか相方が笑い出すという事件が元です。

くたぱん

いのちゃんがはゆちゃんのスカートの中を覗いたシーンで流れました。元ネタは『てさぐれ』で、そのまんま「くたくたになったパンツ」の略です。

きたないハナヤマタ

作者ネタです。ハナヤマタは同じ作者の作品なのですが、よさこいに注目した真っ当な部活ものです(本当に?)。どうしておちフルは不健全で満ちあふれてしまったのか。

小金井市提出用OP

おちフルは小金井市が舞台なのですが、こんなに不健全なのに小金井市議会が「おちフルで小金井市を盛り上げよう」とか言い出しちゃったんですよね。本編に比べればOPは綺麗なので「小金井市にはOPだけ見せたんじゃないか」と言われているわけです。同系統のネタとして「BPO提出用」なども使われます。

チュッチュッwwwチュッルッチュッwwwチュルwwwランランwwww

OPで特徴的な歌詞があると半角カナで流されがちです。初めて使われた作品は不明ですが『あんハピ』のパンwwwwパンwwwwパンチマインドwwwwwwwwからよく見かけるようになりました。

ブロッコwwwwブロッコwwwwブロッコリーwwww

上のネタと同じですが、これはロコ先輩専用です。ブロッコリーの歌、CMで使われまくっているのでおちフル見てなくても聞いたことある人いるのではないでしょうか。

プルルwwwwパチパチwwww

上のネタの『スロウスタート』版です。既に終わったアニメのテンプレを引きずることは多いのですが、これは根強いファンが多すぎて放送終了から3年近く経とうとしている現在でも、おちフルに限らずほとんど全てのアニメでOP中に見られます。スロウスタートネタはその汎用性と面白さから現在世界に氾濫しており、必須科目と言っても過言ではないです。

100%じゃない......完璧じゃないとダメなの......ママに怒られる......

アンケートの際や「完璧じゃない」という言葉、それから親子喧嘩のシーンなどに反応して流れます。元ネタは『プリティーリズム・レインボーライブ』のべるというキャラクターのセリフです。べるママの「べるぅ!」「みっともない!はやくステージから降りなさい!」「あなたのプリズムショーは今!終わったのよ!」「あ な た の た め を お も っ て い っ て る の よ !」などと言ったセリフ、べるの「私はママの操り人形なんかじゃない!」といったセリフも一緒に流れることが多いです。

あば^~

女の子同士がイチャイチャしているシーンで流れる『こみっくがーるず』のネタです。そもそも「変態糞親父」という淫夢と同系統の汚いネタで「あぁ^~」「あら^~」という、同性愛シーンで流れる感嘆の言葉があるのですが、こみっくがーるずに登場するカオス先生が女の子同士の絡みに興奮するキャラであること・その口癖が「あばば」であることから派生してています。一緒に「カオス先生はネーム書いてください」「カオス先生は原稿に戻ってください」というツッコミが流れることも多いです。

きららジャンプ

OPでジャンプすると流れます。最近は恋する小惑星などOPでジャンプしないきらら作品も出てきましたが、ゆゆ式ごちうさきんモザなど「きららアニメ」という言葉が認知されるようになった頃は必ずと言っていいほどOPにメインキャラが揃ってジャンプするカットが含まれていました。

純正ジャンプ

OPでジャンプする作品はきららアニメに限らず最近増えているので、きららアニメでのきららジャンプは特に「純正」と言われます。ただおちフルは作品が作品なので「不純な純正」「純正のジャンク」など色々おまけがつきます。

汚いドレッシングパフェ、汚いステラマリス

ライバルチームであるクリームあんみつが映ったシーンで流れます。ドレッシングパフェは『プリパラ』、ステラマリスは『Re:ステージ』に登場するライバルアイドルのグループ名です。特にドレッシングパフェはセンターが紫色の髪の子、サイドが水色とピンク色の髪の双子になっており、これはクリームあんみつと全く同じ構成です。同様の視点で、『Re:ゼロから始める異世界生活』に登場するラムとレムがピンク色と水色の髪の双子であることから、クリームあんみつの双子ぬあちゃんるあちゃんのシーンで「レムラム」とコメントがつくこともあります。

アレンジ死体

「〇〇したい」を「〇〇死体」と変換するのは『がっこうぐらし』ネタですね。がっこうぐらしは日常系に見せかけて死体がいっぱい出るという、きららの皮を被ったニトロプラスの刺客です。

落ちたな

誰かが恋に落ちたり物理的に落下したりするシーンで流れます。KBTITと呼ばれるネットで人気のゲイビデオ男優が作品内で発した「落ちろ!......落ちたな(確認)」というセリフが元になっています。

美少女水洗トイレ

かわいい女の子が活躍する作品のOPでメインキャラが順番に映るカットがあった際に、その動きを捉えて「美少女回転寿司」などと言われます。大元は『テニスの王子様』のイケメン回転寿司で、その後ごちうさのOPやプリパラのライブシーンを通して急速に普及しました。おちフルが水洗トイレになっているのはOPでの動きが落ちていく動作になっていることと、それから作品が作品だからです。

プリパラから/アイカツからこれ生まれたってマジ?

作者ネタです。作者がプリパラとアイカツにハマって生まれたアイドル作品がおちフルなのですが、プリパラもアイカツも子供向けアニメなので圧倒的狂気こそあれ不健全ではないはずなのに......。

岩倉使節団

OPラストではキャラクターがみんな集合したカットが入ることが多いですが、そのようなカットを指して岩倉使節団と表現することがあります。元ネタは『きんいろモザイク』1期のOPですね。納得の岩倉使節団ですよ。

ソウナン

そのまんま「そうなん」というセリフが入ると流れます。元は『ソウナンですか?』という作品です。

ピピロピロピロピロwwwwゴーウィwwゴーウィwwヒカリッヘーwwwwww

電話の着信音のシーンで流れます。元ネタは『トータル・イクリプス』のOPで、原作イメージから離れた電子音が視聴者を驚かせました。これを流す人はTE勢と呼ばれ、「TE勢だ!捕まえろ!」のようなコメントもセットで流れてくることが多いです。

33-4

言わずと知れた阪神ネタですね。敗北シーンに限らずがっかりシーン全般で流れます。最近では巨人の26-4も一緒に流れることが多いです。

へんたいあらわる

文字通り変態キャラが画面に映った時に流れます。元はおちフル6話のサブタイで、放送からまだ1,2週間にも関わらず既に市民権を獲得しています。

園崎詩音

スタンガンが映ると流れます。『ひぐらしのなく頃に』に登場する同名のキャラがスタンガンを持ち歩いていることが元ネタです。

おますて

本記事のタイトルですね。「すてき」「かわいい」などの言葉に反応して「おますて」「おまかわ」などと使います。「お前もすてきだよ」「お前の方がすてきだよ」の略で、「お前が言うな」を略した「おまいう」から派生しています。大元は不明ですがごちうさ1期1羽の「おまかわ」から目立つようになりました。褒め言葉に限らずなんでも使います。「ふしだら」→「おまふし」みたいな。

お前がそう思うんなら

漫画『少女ファイト』に出てくる「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」と言うセリフが元なのですが、有名になったのはひだまりスケッチ1期1話でゆのっちが宮ちゃんに微笑みかけるカットを元に作られたコラ画像からです。

キモウト

そのまんま「キモい妹」の略で、元ネタは『永遠のアセリア』という18禁ゲームです。元は外見が気持ち悪いの意味だったのですが、アニメに見た目の気持ち悪いキャラクターなんてあんまり出ないので、中身が気持ち悪い方向で使われることが多いです。

ふしだらな姉と笑いなさい

元ネタは『ガールズ&パンツァー』より、娘より同人誌での人気が高い西住しほさんを揶揄した「ふしだらな母と笑いなさい」という言葉です。まちカドまぞくの「シャミ子が悪いんだよ」同様に作中では一度も登場していない、ファンの間でいつの間にか出来上がったセリフです。

SUGOI DEKAI

胸が強調されたシーンなどで使われるもので、元ネタは『宇崎ちゃんは遊びたい』で宇崎ちゃんが着ているTシャツの柄です。

古橋文乃、ひよよん、エターナル胸ぺったん女

貧乳をネタにしたシーンで他作品の貧乳キャラの名前が挙げられるひどい流れ弾です。古橋文乃は『ぼくたちは勉強ができない』、ひよよんこと十条姫和は『刀使ノ巫女』のキャラクターです。「エターナル胸ぺったん女」は近年特によく使われる言葉で、刀使ノ巫女作中で薫がひよよんにつけた数々のひどいあだ名の一つです。

ん?

「なんでも」に反応して流れるコメントで、これは淫夢ネタです。Twitterでもよく見ますね。「すいません許してください!何でもしますから!」→「ん?今何でもするって言ったよね?」というやりとりが元です。

成幸いそう

下着屋さんのシーンで流れました。成幸とは『ぼくたちは勉強ができない』の主人公である唯我成幸くんのことで、下着屋さんで一日バイトすることになる回が元です。

見るタイツ

タイツが強調されるシーンでとりあえず流れます。元はアニメ『みるタイツ』ですね。

ドン引きで草

そのまんま、誰かがドン引きしてるシーンで使われます。元ネタは『うちのメイドがウザすぎる』のOPで男の子がやばい料理に不安気になっているシーンでの「男の子ドン引きで草」という視聴者のコメントです。

チラチラ見てただろ!

これも淫夢ネタで、「お前さっき俺らが着替えてる時、チラチラ見てただろ」という因縁から始まる話があります。

新鮮なライチ

試着室のシーンで流れました。『スロウスタート』ネタで、ライチが鮮度が落ちるにつれて綺麗な赤からくすんでいくことを乳首にたとえた回が元になっています。

すうううううううううううううううう

同じく試着室のシーンで。大元はわかりませんが、着替えのシーンや女の子がくっついているシーンなど、いい匂いがしそうなシーンで頻繁に流れます。一緒に「空気薄くね?」「減圧室かよ」などといったコメントもよく流れます。類似のネタにお風呂のシーンなどで流れる「ごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごく」がありますが、こっちはとりあえず液体が映れば問答無用で飲む勢力もいます。

11シャミ子

5800円という値札のシーンで。『まちカドまぞく』ネタです。シャミ子のお小遣いは月500円なので、その11倍という意味ですね。

SBJK

女の子が嫉妬しているシーンや火花を散らしているシーンで流れます。元ネタは『桜Trick』で、「嫉妬深い女子高生」の略です。

カツドゥーン

「カツ丼」をネイティブ風に言ったもので、現在再放送中の『はたらく魔王さま』のネタです。

キラッCHU

朝からカツ丼を食べているシーンで流れました。キラッCHUとは『キラッとプリ☆チャン』に登場するマスコットで、3日に1回のえもちゃんがお世話をする日には朝からカツ丼を食べさせられていることが明らかになりました。

がんばれ♡がんばれ♡

イラストレーターである伊東ライフさんの二次創作でよく出てくるセリフです。定着しすぎてこのセリフと言えば伊東ライフみたいなイメージがありますが、本人は「これ僕のものでも何でもないからな!」と言っています。

そ・う・よ!\ファンタジスタッドー/

「そうよ」「今よ」というセリフに反応して流れます。『ファンタジスタドール』のOPのネタです。

志温ちゃんかな?

高校の制服を着る25歳さんのシーンで。志温ちゃんとは『スロウスタート』のキャラで、高校どころか大学も卒業した人が高校の制服を着て、しかも似合っているという共通点からコメントされています。

違法マイク

マイクが映ると流れます。現在放送中の『ヒプノシスマイク』のネタで、違法なマイクのことです。ヒプノシスマイクの世界ではマイクは武器であり、正式な許可のないマイクの所持は違法です。

なんて正確な音程!、プリズムボイス......

音程が正確でもそうじゃなくても、プリズムボイスでもそうじゃなくても、歌うシーンでとりあえず流れます。『プリパラ』のネタで、前者はソフィ様のライブ、後者はらぁらのライブに対する他のキャラのセリフですね。

根源から声出せ

声が小さいときに流れるコメントの一つで、『東京喰種』のOPにウィスパーボイスの部分があるんですが、そこにつけられる「腹から声出せ」というコメントから派生しています。『魔王学院の不適合者』というアニメで用いられた際に、同作品において魂にあたるものである「根源」に変化したものです。

オムツァーになろう

いのちゃんが緊張するとおしっこがしたくなってしまうと悩んでいるシーンで。オムツァーは「オムツを履くことでトイレの時間すら節約してゲームしている廃人」という意味のネトゲ用語です。そういうことをしているとしか思えない異常時間プレイヤーが世の中そこそこいるんですよ。

にぱー

いのちゃんが「漏らしてません!98%くらい大丈夫でした!」と言ったシーンで。「残り2%は大丈夫じゃない」→「にぱー」→ 古手梨花の口癖という感じの『ひぐらしのなく頃に』ネタです。

マネーのトラ

お金の話をしてるとときどき流れたりしますね。元は20年近く前に放送されたテレビ番組『マネーの虎』です。一般人が企画を提案して投資家がそれを審査する感じのやつ。

姉より優れた妹など

これは『北斗の拳』のネタで、元は「兄よりすぐれた弟なぞ存在しねぇ!」というジャギ様のセリフです。

宇宙兄弟

宇宙兄弟』は宇宙飛行士の弟と宇宙飛行士を目指す兄の話であり、人気アイドルの妹と駆け出しアイドルの姉というおちフルの構図と一致しています。

聖帝十字陵

夢への階段的なものを表す空へ続く階段のイメージのシーンで。聖帝十字陵とは『北斗の拳』に登場する場所の名前で、つまるところピラミッドです。階段の一段一段が分厚すぎてピラミッドのように見えたことからこのコメントがなされたのでしょう。

それはひょっとしてギャグで言ってるのか

「好きなものって決められなくないか」と言いながらになちゃんに抱きつくロコ先輩のシーンにて。漫画『魁!!クロマティ高校』の一コマが元ネタです。Twitterで画像見たことある!という人も多いのではないでしょうか。

猫でリテイク

リテイクのシーンで。元はアニメ『SHIROBAKO』7話のサブタイである「ネコでリテイク」です。

宮藤

『ストライク・ウィッチーズ』という作品の宮藤芳佳ちゃんのことで、女の子の胸が好きな女の子を指して使われます。今の場合はロコ先輩ですね。

いてててててててて

中二病的な痛々しい言動のシーンで使われます。元は『カブトボーグ』のセリフであり、かつては視聴者を刺すような言動に対して自虐の意味でコメントされていたのですが、現在では痛々しい言動のキャラを揶揄する意味で使われることが多いです。

イイハナシダナー

お話の結末でコメントされますが、実際に素敵な話だった場合よりもそうでない場合の方がよく流れます。そもそも「イイハナシダナー」は、掲示板において「良い話面してるけど安っぽい・作り物くさい」という場合のレスとして使われるものです。

勝手に終わるな

お話が終わったときにそれを惜しんでつけられるコメントです。初出は意外に最近で『私に天使が舞い降りた!』になっています。

実用性のあるED、多目的ED、BPO憤慨ED、LO子先輩

まだ健全だったOPとは異なり、おちフルのED映像はきわどい絵が多いので......。「多目的」は例のタレントの事件以来、性的な意味で頻繁に用いられるようになりました。BPO放送倫理・番組向上機構、LOは同名の幼女を専門にした18禁漫画雑誌のことです。

ワンダァ?てめェ......、独歩キレた

EDに「ワンダー」という歌詞があるのですが、歌い方的に「ワンダァ」となっています。『刃牙道』で独歩という格闘家が「武というよりは舞、舞踊だな」と煽られて「なんだぁ?てめェ......」とキレるシーンがあり、Twitterでも頻繁にコラに用いられているので知っている人も多いのではないでしょうか。

↓好きなステップ、謎ステップのおかげで

EDに「好きなステップ踏みながら」という歌詞があるのですが、その際に映像ではキャラクターが謎のダンスを踊っており、視聴者は「好きなステップほんとにそれでいいのか......」と困惑させられます。「謎〇〇のおかげで」というのは『三者三葉』ネタです。OPでメインキャラが唐突にキックをするシーンがあり、それを気に入った視聴者から「謎キックのおかげでいいことがありました!」などという信仰が広まっています。

市長の家族を解放しろ

不健全要素が多すぎる作品にも関わらず、小金井市議会から応援されていることを受けて。無茶な仕事をしている人について「家族が人質に取られているのでは」というネタがあり、アニメでもしばしばライブシーン手書きで「アニメーターの家族を解放しろ」や声優に恥ずかしいセリフを言わせて「声優の家族を解放しろ」などというコメントがつきます。

ヽ(・ω・)/ ズコ-

ずっこけたことを表す顔文字で、主に歌が下手であることを揶揄するものです。元は2ちゃんねるで使われていたAAであり、ニコニコでは音楽系の動画で最初に使われ始めたことから歌が下手であることを意味するようになりました。

BEM表

アニメ終了後、ニコ生の番組表が映っているところで必ず流れるコメントです。元ネタは妖怪人間ベムの新作アニメ『BEM』です。放送当時BEMは何故かニコ生の番組表に載っていたり載っていなかったりしたので「BEMが載ってるか確認する」というネタが出来上がり、ニコ生の番組表は「BEMを確認する表」と認知されるようになってしまいました。

ライチ超え

アンケートで1.とても良かった95.0%をライチラインと呼び、これを超える高評価を出すことをライチ超えと言います。元ネタは既に紹介した「新鮮なライチ」同様『スロウスタート』で、ライチ回である9話のアンケートが95.0%ぴったりだったことに由来します。

魔女の旅々 9話

次はラノベ原作です。こちらはギャグ作品ではないためツッコミよりも考察や普通に感想コメが多いですが、ネタコメは脊髄で打つものなのでなくなったりしません。ただ視聴者層が少し変わるので異なるネタが見られるようになります。

みぃ!

あまり深い意味はない、しかしニコ民に愛されている言葉で、放送開始前や休憩中などに叫んでいる人がいます。『Re:ステージ』のネタで、強烈な語尾といじられキャラから多くの人に愛されているみぃ先輩のまさに語尾です。Re:ステージは元から汎用性の高い名言や狂気の濃いシーンが多くありニコニコ映えする作品なのですが、特に今年は3周年記念でアニメの一挙放送が短いスパンで2回行われたため、現在のニコニコにはRe:ステージのネタがかなり溢れています。

へご

お腹が鳴ったシーンにつけられるコメントです。大橋彩香という女性声優のあだ名が「へごちん」なのですが、彼女が『てさぐれ』において収録中にお腹を鳴らし、しかもそれがそのまま放送に使われてしまったことから、お腹を鳴らすことを「へごる」と表現するようになりました、

きん!けつ!

主人公であるイキリ魔女イレイナさんが金欠で悩んでいるシーンにて。元ネタは『きんいろモザイク』の「きん!ぱつ!」です。

ノルマ達成

毎回挟まれるシーンは「ノルマ」と呼ばれ、そのシーンが流れると「ノルマ達成」と言われます。アイドルアニメではライブシーンやバトルアニメでは必殺技などがこれにあたり、魔女の旅々ではイレイナさんの「〇〇な美しい魔女は誰でしょう?そう、わたしです」というセリフがノルマになっています。

みゃー姉は逮捕された

9話では尺の問題でOPがカットされました。本作のOPは声優の上田麗奈さんが歌っており、彼女の演じた代表的なキャラに『私に天使が舞い降りた!』のみゃー姉という不審者がいます。

山狩りさん、パク山さん、風先輩

9話に登場した勲位の魔女エステルさんの声優は内山夕実さんです。彼女が『刀使ノ巫女』で演じた獅童真希さんは、その印象的なセリフから「山狩りさん」と呼ばれています。またパク山さんは『Re:ゼロから始める異世界生活』のパック、風先輩は『結城友奈は勇者である』の犬吠埼風のことで、こちらも内山夕美さんが演じています。イレイナさんの声優である本渡楓さんが刀使ノ巫女の主人公の声を当てていたことから、特に刀使ノ巫女関連のコメントが多くなっていました。

金!金!金!、魔女として恥ずかしくないのか

エステルさんが成功報酬だと大金を見せたシーンで。元はゲーム『ロマンシング・サガ』の「金、金、金!騎士としてはずかしくないのか!』というセリフです。

穏やかじゃないですね

「穏やかじゃない」に反応して流れます。元はゲーム『ゼノブレイド』において、シュルクというキャラを先頭にして悩んでいる人に声をかけると決まって「穏やかじゃないですね」と言うことから来ています。

嫌な事件だったね

エステルさんが過去の事件の説明を始めたシーンで。『ひぐらしのなく頃に』の有名なネタです。現在新作が放送中ですが、「嫌な事件だったね......」というセリフのシーンでは「元ネタこれだったのか」というカルチャーショックを感じるようなコメントも多数見られました。そうか、ひぐらしはもう古いのか......。

モリアーティで見た

元にした演劇も行われたという事件が殺人事件であったため、舞台上・公衆の面前で殺人を行わせて貴族を嵌めるシーンがある現在放送中の『憂国のモリアーティ』が引き合いに出されています。

おのれ鉄平、やったねたえちゃん

「おじに引き取られたがそこで虐待された」という状況が、『ひぐらしのなく頃に』の北条沙都子や『コロちゃん』のたえちゃんの状況と一致しています。鉄平は沙都子のおじの名前、「やったねたえちゃん」はたえちゃんのイマジナリーフレンドのセリフです。

しょけえええええええええええええええええええええ、スピード処刑

「処刑」という言葉に反応して流れます。『迷家』に登場するらぶぽんというキャラクターが元ネタです。事あるごとに処刑を提案するやばい子です。

オカリン、ほむほむ、60年、リセットだ、3年前の七夕、蒼井翔太デンライナー、タイムジャッカー、デロリアン

エステルさんの過去に戻って歴史を変えるとの発言に、時間遡行を行う作品がたくさん挙げられています。オカリンは『シュタインズゲート』、ほむほむは『魔法少女まどかマギカ』、60年は『色づく世界の明日から』、リセットだは『サクラダリセット』、3年前の七夕は『涼宮ハルヒの憂鬱』、蒼井翔太は『ポプテピピック』、デンライナーは『仮面ライダー電王』、タイムジャッカーは『仮面ライダージオウ』、デロリアンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の関連ワードです。

樹ちゃん......、ナナしゃん......

樹ちゃんは『結城友奈は勇者である』に登場する犬吠埼風の妹、ナナは現在放送中の『無能なナナ』の主人公です。樹ちゃんは「エステル(犬吠埼風と声優が同じ)の無茶を止めて」と呼ばれていますが、ナナは「殺人事件の犯人お前だろ」と呼ばれています。

エガオノダイカ

「代価」「代償」「犠牲」と言った言葉に反応して流れます。『エガオノダイカ』という作品が元ネタです。

アカギ系魔女

エステルさんは魔力の代価に「血」を限界ギリギリまで抜いたと述べます。血を代価にすると言えば『アカギ』で行われる互いの血を賭けた狂気の「鷲巣麻雀」です。

サヤ「ガタッ」

エステルさんがイレイナさんに指輪を渡すシーンにて。サヤさんは魔女の旅々に登場する魔女の一人で、イレイナさんのことが好きで好きで仕方ない子です。ガタッは急に立って椅子を倒した音であり、昔から掲示板などでよく使われます。

覚悟完了、とべよおおおおおお、山狩りだ

時間遡行を実行するシーンにて。いろんなキャラの決めゼリフです。いや、山狩りだは決めゼリフじゃないんですが。覚悟完了は『覚悟のススメ』でパワードスーツを着たとき、とべよおおおおは『シュタインズゲート』で時間遡行を行うとき、山狩りだは『刀使ノ巫女』で山狩りを始めるときのセリフです。

高知の言葉

エステルさんがイレイナさんに「ありがとう」と述べるシーンで。『ソマリと森の神様』のOPで「ありがとうは高知の言葉」という空耳があります。

なかったことにしてはいけない

「なかったことにする」というセリフに反応して流れてきます。時間遡行系の作品である『シュタインズゲート』では、アニメのOPで「なかったことにはしてはいけない」という歌詞が印象的に使われていたり、「過去をなかったことにしてはいけない」というのが大きなテーマの一つとして扱われています。

アクシズ

「宗教勧誘」に反応して流れてます。『この素晴らしい世界に祝福を』に登場する宗教の名前で、頭のおかしい異常集団であることで有名です。勧誘もおかしいです。「アクシズ教に入信するだけで石鹸がついてくるわよ!?」

引くわー

ラジオ『Radio Cross』にて声優佐倉綾音の世間知らずな言動ややばい妄想にびっくりするコーナー「佐倉さんひくわー!」から。

GOTO、ゴートゥーザ

「強盗」と似ている言葉。GOTOはトラベルです。ゴートゥーザは声優後藤邑子のあだ名の一つである「ゴトゥーザ様」から。

倒してしまっても

死亡フラグの一つです。元ネタはFate/stay nightにおけるアーチャーの「別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」というセリフです。

失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した

エステルさんがやられたシーンにて。『シュタインズゲート』の有名な鬱シーンでのセリフです。タイムトラベルによる過去改変に失敗したシーンでは必ずと言っていいほどこのネタが流れますね。

かーなーしーみのー

誰かがナイフで刺されたシーンをはじめとして、悲惨なバッドエンド全般で使われます。元ネタはバッドエンドが血なまぐさいことで有名な18禁ゲームSchool Days』の主題歌である「悲しみの向こうへ」です。暗い曲調がバッドエンドの陰惨さにマッチしていることに加え、最も悲惨な結末を迎えたアニメ版においてはがっつり問題のシーンで使われ、完全にそういうイメージの曲になってしまいました。

梨花ちゃん、L5

セレナさんの外見が青い長髪のロリということで『ひぐらしのなく頃に』に登場する古手梨花ちゃんに似ていることから。L5はひぐらしに出てくる病気の進行段階を表す言葉で、L5は最終段階にあたり深い疑心暗鬼や他者への暴力性に満ちた状態になります。

犯罪係数800オーバー

PSYCHO-PASS』の世界では人間の潜在的な犯罪可能性を数値化し、この犯罪係数が十分に高いと処分されてしまいます。800オーバーは犯罪係数の史上最高記録の値です。

鬼父

父親からの性的虐待を匂わせるシーンで流れます。元ネタはそのまんま、父親からの性的虐待をテーマにした18禁ゲーム『鬼父』です。

ぞんぞんしてきた、K1かな

セレナさんがいくら攻撃されても頑丈で死なないシーンにて。ぞんぞんは『がっこうぐらし』が『のんのんびより』をもじって「ぞんぞんびより」と呼ばれたことに由来します。同様の例として『魔法少女まどかマギカ』はキャラデザを担当した蒼樹うめ先生の代表作である『ひだまりスケッチ』をもじって「血だまりスケッチ」と呼ばれたりします。また「K1かな」は現在放送中の『ひぐらしのなく頃に業』鬼騙し編において、K1こと前原圭一がレナに何度刺されても死ななかったことから。

グミ撃ちは

グミ撃ちとは弾を連続して何発も撃つことで、『ドラゴンボール』が元ネタです。グミ撃ちで勝つことは少ないため「グミ撃ちは負けフラグ」と言われています。

散華、思い出を焼却して

エステルさんが記憶を代価に魔力を生成するシーンにて。内山夕美さんが声を当てているキャラクターで「代償」と言えば、『結城友奈は勇者である』の勇者システムに搭載された「満開」と「散華」です。実際、結城友奈は勇者であるには記憶を散華したキャラクターも登場します。また、記憶を代価にして力に変換すると言えば『戦姫絶唱シンフォギア』に登場する錬金術があり、記憶を力に変えることを「思い出を焼却する」と言います。

(首が折れる音)、マミった

エステルさんがセレナさんの首をもいで殺したシーンで。前者は『仮面ライダー555』で草加雅人が殺されるシーン、後者は『魔法少女まどかマギカ』で巴マミが殺されるシーンを表す言葉であり、ともに首をやられて死ぬシーンとして非常に有名です。

TDNは旅人だった......?

現在に帰ってきた後イレイナさんが一人で己の無力さを反省しているシーンにて。TDNとは淫夢に登場する多田野という人物のことであり、「ただの〇〇」という言葉に反応して「TDNは〇〇だった......?」とコメントするのが通例になっています。

マモレナカッタ...

同上。ゲーム『テイルズオブグレイセス』で主人公が戦闘不能になったときに発する言葉で、守りたいものを守れなかったときに使います。『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』のOPにおいて、「守りたいものを守れる強さ」という歌詞のシーンで作中で悲惨な死を迎えるイリヤと彼女を守りきれなかったバーサーカーが映るのですが、そこで用いられるのが最も有名な使われ方でしょう。

劇場版ED

ED映像において、クレジットがスタッフロール形式になると劇場版と言われます。普通のアニメでは用いられず、代わりに映画では基本的にこの形式が用いられるからです。

キノなら、師匠なら

魔女の旅々は「旅人が一人で世界中の国を旅して回る」というお話であり、ラノベの草分けの一つである『キノの旅』とよく似ています。そのため「キノやキノの師匠ならこうしていた」という比較は当然避けようがありません。きちんと差別化し、独自の面白さでもって比較に耐えるものを仕上げなくてはならない作者さんは、自分で選んだ道とはいえ大変そうです。

Natsukiちゃんがかわいいという話【DDLCのネタバレを含みます】。

先日DDLCが三周年を迎えて話題になっており、遅ればせながらプレイしましたので完走した感想を書いている次第です。英語のままプレイしたので本記事中でも作中の言葉をそのまま使っている場合には英語が混ざります。気にしないでね。

まあ書きたいことはただ一つで、Natsukiちゃんがとってもかわいくて素敵な女の子だったという話です。

どうしてNatsukiちゃんと幸せになれないの......。


1周目

初めて部室に入って彼女に出会ったときからずっと、学校で彼女は主人公だけでなく部活メンバー全員に対しsour attitudeを見せます。しかし決して人嫌いだったり取っつきにくいわけではなく、cupcakesを作ってくれていたりmangaというワードに反応したり、本当はいい子で人に素直に接するのが苦手なだけなんだろうなと感じさせてくれます。かわいいね。

2日目、彼女の好きそうな言葉をたくさん詰め込んだpoemを書いていくと、二人で仲良く漫画を読むイベントが発生します。このスチル、子犬みたいでかわいい。とてもかわいいね。

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Natsukiちゃんかわいい。

このイベントはかわいいだけでなく、彼女の周囲の人間への意識などがこのあとのpoemを見せ合う場面にも並んで色々と話されています。漫画を子供向けだとバカにする人がいたらパンチしてくれるらしい。かわいい......。お友達に自分の漫画を読ませるのは初めてらしい。かわいすぎる......。

このときNatsukiちゃんは漫画の布教に夢中で、物理的に主人公とかなり近い距離になっています。Monikaさんがpoemの時間だと声をかけてくれたとき、「お邪魔しちゃったかしら」と茶化してくるのですが、赤面して主人公からすぐさま距離をとるNatsukiちゃんほんとかわいいね。

Natsukiちゃんが見せてくれる記念すべき最初のpoemはとても短くあっさりと簡潔で、最後の一文で少し読後感を曇らせてくる典型的なライムです。言葉を多く連ねるよりも、symbolismや音韻を重視しているとのこと。こんなにかわいくて不器用な女の子に But that's about it. などと言われてしまうと、ここに至るまでに何があったのか色々と考えずにはいられません。うーーん、かわいい。

このあとYuriさんと作風についてバトルを繰り広げるシーンでも、自身の簡素でいて含むものを感じさせるスタイルに関して強いこだわりを語るのですが、主人公やSayoriさんに褒められたときの満足げな表情といったらもう......!

3日目、やはり彼女に向けた言葉をいっぱい詰め混んだpoemを持っていくと、今度は少し可哀想なイベントが発生します。Monikaさんが勝手に彼女の漫画を棚の一番上の段に動かしてしまい、彼女の手の届かないところあるのです。そこで彼女は漫画を棚から降ろそうとしますが、代わりにやってあげようとする主人公を止めて、強情にも椅子に乗って自分で漫画を取ろうとします。嫌な予感しかしませんね。はい、かわいい。結果は想像の通り、漫画を落としてしまいページが折れてNatsukiちゃんは泣いてしまいます。気持ちは本当によくわかる。本のページが折れると本当に悲しいね。本当に見ててこっちも泣きそうになった。かわいそうかわいい。

主人公くんは心がイケメンなので、散らばった漫画を拾い集めて前日に聞いた彼女のこだわりの通りに並べ、また一緒に漫画を読もうと誘います。You're really nice to me. はDDLCを通して色んなキャラから何回か聞くことになるフレーズですが、おそらく一番早く聞けるのはこのタイミングです。かわいいんじゃ〜〜〜。

この日のpoemの見せ合いでは、Monikaさんに見せる前にNatsukiちゃんに見せると特有の会話が発生します。昨日も今日も彼女が気にいる言葉を選んでいるので、彼女は当然気に入ってくれるのですが、素直になれずに遠回しに責めるような言い方で感想を伝えてきます。ここで主人公がまたイケメンムーブを発揮して「仮に君に気に入られようとして書いていたとして、それがどうしたって言うんだ?」とか言い出します。オイオイオイオイ。

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Natsukiちゃんかわいい。

赤面してそのまま部屋を飛び出してしまうNatsukiちゃん、かわいいなぁ。その様子を見ていたMonikaさんは私の書いたpoemを読んで「あっ完全に落としにいってるわこいつ」みたいな反応をしてくるのですが、戻ってきたNatsukiちゃんは私のpoemをMonikaさんが読んでいるのを見て「他人に向けて書かれたものを読むなんて趣味が悪い」と言い募ります。当然主人公とMonikaさんに「いや部活のために書いてきたものなんだからみんなに見せないと」と返されまた赤面することになります。なんてかわいい生き物なんだ。impress youと言われて完全に自分宛のお手紙だと思い込んで所有欲出してしまうNatsukiちゃん本当にかわいい。この会話めっっっっちゃ好きなんだ。

このあとは文化祭の出し物の相談ですが、ここで行われたpoemの朗読会でも彼女のリズムと韻をうまく使った、文面以上のものを心に訴えかけるpoemにうっとりです。泣いちゃう。かわいい。

4日目、元気のないSayoriちゃんを心配する主人公にいち早く気づいて声をかけてくれます。なんていい子なんだ。Sayoriちゃんのことを気にしていると知って少し寂しそうなところを覗かせつつも、しっかりアドバイスをくれるNatsukiちゃん!ほんまそういうとこやぞ好き......。

この日のpoem、Because youはもう完全にラブレターです。いや妄想とかじゃないです。めちゃんこかわいいpoem書いといて、それを「返さなくていい」「受け取ってほしい」「私のpoemは最高だと言ってほしい」ですよ????は〜〜〜、心停止。生きていけない。このあとYuri、Sayori、Monika、誰にpoemを見せても「Natsukiのために書いたのね」と返されて、そのままみんな落ち込んでSayoriちゃんに至っては帰っちゃったりしてしまいます。このあとの展開を思うと少し罪悪感がありますが、Natsukiちゃんがあまりにかわいいので仕方がありません。

このあとは文化祭の準備のため、Sandayに何をするかという相談になります。主人公が誰の手伝いをするのかという話になったとき、cupcake担当のNatsukiちゃんは「料理ができなくても汚れ仕事はいっぱいあるんだから!」といつものように素直じゃなく主人公を誘いますが、いざNatsukiちゃんと過ごそうと選択肢を決めると「bakingの楽しさを教えてあげる!」とさっきとは違うことを言います。当然みんなに指摘されて真っ赤になります。は〜〜〜、かわいい。

役割が決まったので解散解散とみんなが帰ろうとすると、Natsukiちゃんは主人公だけを呼び止めてSandayの計画を立て始めます。ほんとかわいいなぁ。呼び止められて二人っきりで日曜日の相談を始めたときは心臓止まっちゃった。ここでNatsukiちゃんと連絡先を交換するのですが、このあと帰宅してからも主人公とNatsukiちゃんはずっとmessageのやり取りをしてます。かわいい......!!!

Sanday、おうちデートです。学校の外でのNatsukiちゃんは、普段よりも気を張っていないので対応も柔らかいです。新しい一面......!文化祭のためにcupcakeを作るとは言っても年頃のお男女が二人っきり、何も起きないはずがなく…...。Natsukiちゃんはicingをくっつけてこようとしたり、主人公はNatsukiちゃんの指についたicingを食べたり、はぁ〜〜〜イチャイチャしやがってかわいい。

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Natsukiちゃんかわいい。

cupcakeを作り終えてさようならをする際、主人公はNatsukiちゃんを呼び止めて感謝を伝え、またいつでも二人で同じ時間を過ごそうとか言い出します。やるやんけ。Natsukiちゃんも感極まって抱きついてきます。近い近いかわいい。そして突然の修羅場である。せっかくの素敵なシーンなのにそういうの良くないですよ。

文化祭当日も朝からNatsukiちゃんとmessage送りあってるんですよ、Natsukiちゃんかわいすぎるだろ。そして1周目が終わる......。


2周目

2周目のNatsukiちゃんは総じて不憫ですね......。

初日は各キャラの言動にはあまり差が出ませんが、2日目からは不穏が始まりますね。Natsukiちゃんと漫画を読むイベントの最中、Natsukiちゃんは寝落ちしてしまいます。起こそうとするとそのまま倒れかかってきます。近い近いかわいい。

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Natsukiちゃんかわいい。

そして、なんでそういうことするの。

今回のYuriさんとのバトルは、仲裁役のSayoriちゃんがいない上にYuriさんがおかしいのでひたすらヒートアップしてしまいます。選択肢では頑張ってNatsukiを連打したのですが、強力な圧で味方をすること叶わずNatsukiちゃんは泣かされてしまいました......。かわいそうかわいい。

3日目はどれだけNatsukiちゃんへpoemを書いても強制的にYuriさんのイベントが発生します。キレた。そしてpoemのシーンでは、2日連続でNatsukiちゃんへ向けたpoemを書いた場合の特別な会話に突入です。彼女のpoemを読んで顔を上げるとなにやら様子がおかしい......。PLAY WITH ME!!!

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Natsukiちゃんかわいい。

困ります!!解釈違いです!!!!Natsukiちゃんはそんなこと言わないもん!!!!!誰より周りからの評価を気にして、対等に見られたがって頑張ってるNatsukiちゃんがそんな幼い子供みたいに振る舞うわけないもん!!!!!!!!!!!

poemのあとは文化祭の出し物の話し合いの時間です。無闇に新入部員を招き入れて自分の居場所を不安定にしたくないNatsukiちゃん......、主人公が初めて部室に来た際も「新入部員は事前に相談してって言ったよね」とMonikaさんを責めていましたね......。なんだかんだで部長たるMonikaさんや乗り気でないながらも副部長としての責任を果たそうとするYuriさん、そして人のいい主人公と相対することになり、また泣いて飛び出してしまうNatsukoちゃん......かわいい......。Yuriさんはひどいこと言わないで。

4日目、私はしつこくNatsukiちゃん向けのpoemを書いていたので、ここでも特別な会話が発生します。Natsukiちゃんが昨日はごめんなさいとYuriさんに謝ってくるのです。ほんといい子。いい子だ。かわいい。大好き。しかしここのYuriさんが本当にやべえやつで、Nobody cares. Why don't you go look for coins under the vending machines or something? とガチ煽りをかますのです。Natsukiちゃんにひどいことしないで。Natsukiちゃんは怒りそうになるのをなんとか耐えて、また泣きながら部室を飛び出していくことになります......。かわいい。

そしてpoemの時間、Natsukiちゃんは「私は部長でも副部長でもないけどがっかりさせないでね」「本当に私の気持ちが詰まってるから注意してじっくり読んでね」と言いながら、poemに見せかけて「最近Yuriがおかしい、彼女を助けたい。Monikaは何故かはぐらかそうとしていて信用できない」とヘルプのお手紙をくれるのです。なんていい子......!あれだけいじめられて、なお友人を心配してなんとか助けようと頑張るその健気さ!なんて素敵な女の子なんでしょうか!!!

そしてまあ当然のようにお手紙を閉じると様子がおかしい。「急に気が変わった」「手紙のことは全部忘れて」「Yuriが悪い」「Yuriの問題だからあなたが彼女を避けてくれればそれで済む」「私もYuriもあなたと一緒にいると混乱するから関わらないで」「あなたはMonikaのことだけを考えて」「Just Monika」「Just Monika」「Just Monika」

困ります!!解釈違いです!!!!Natsukiちゃんはそんなこと言わないもん!!!!!ちょっと不器用で人とうまく接せられないだけで、Natsukiちゃんは友達想いのいい子だもん!!!!!!!!!!!

いやこれ絶対におかしいよね??誰かが介入してるに違いない!!これで得をするのは......はい。

ちなみにNatsukiちゃんを推しまくっているとMonikaさんとも特別な会話が発生します。彼女が「頑張って書いたの」と見せてくるpoemはデータが壊れていて読めず、Monikaさん自身が驚くというものです。このシーンかなり印象的で、Never mind. Let's just move on...というセリフはかなり気に入っているセリフの一つなので、これが固定ではなく条件発生だと知ったときは驚きました。まあNatsukiちゃんを選ぶ限り固定発生みたいなものなんですが。

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Natsukiちゃんかわいい。

このあとNatsukiちゃんが吐いちゃうシーンもありますが、せっせと作ってきたcupcakeが無事で良かったね。とてもかわいくて美味しいよ。そして2周目が終わる......。


3周目

Natsukiちゃんに出番ないんじゃ〜〜〜。でもまあ4時間ほどのんびりMonikaさんのありがたい話を聞くのは悪くなかったので、先に進むためにMonikaさんを切り捨てねばならないのは悲しかったなぁ。

「ととの」という前例があったのでMonikaさんがそういう立ち位置だというのは1周目で気づいたのですが、彼女はなにを考えていてどのレベルで事態に介入しているのかという部分まで綺麗に推測が立ったのは、1,2周ともにNatsukiちゃんに注目し続けていたからこそでした。

本当にごめんね、さようならMonikaさん......。私は前に進むんだ。Let's just move on...

4周目

NatsukiちゃんとYuriさんが仲良くしてる......!私たちの青春はこれからだ!!!と思ったのになぁ。

ノーマルエンドでもスペシャルエンドでも結局終わっちゃうんやん。Natsukiちゃんとの眩しい青春は?Natsukiちゃんを毒親から救う熱いバトルシーンは???美味しいお菓子を好きなだけ食べてニコニコ笑顔のNatsukiちゃんのスチルは???????

Natsukiちゃんと幸せになりたかった......。

2020年度の理情3Sを過ごしました。

ここは私の記事なので、もっとためになる記事が見たい方向けにまずは同期の記事をご紹介します。

JustDoo1t 理情3Sの所感 - 犬小屋

CFkazu 理情2020年度3Sを振り返る - CF

はい。うおお。とりあえず先人に倣い講義について一通り書きます。講義の詳しい中身の話はしません。オンライン講義だったなぁの気分を書くだけです。

全体的に。

すべての講義がオンラインでした。コロナやべー。すべての講義についてスライドが配布され、講義の動画が公開されました。理学部情報科学科えらい。まあ講義動画まったく見なかったんですけどね。

オンライン講義さん集中しにくくて困っちゃうな。講義ってそもそも教員の喋りが律速段階なのに、その段階において家だとよそ見ができちゃうんだもんな。まあオフライン講義でもずっとTwitterしてるんですが。人間さん喋るの遅いんだよな。

オペレーティングシステム

眠くてなに言ってるのかわかりませんでした。眠いからわからないのかわからないから眠いのかには議論の余地がある。面白くないから数学の論文漁ってたら講義が勝手に終わってたというのが真実なんですが。

システムプログラミング実験

仕様書が渡されて「マニュアル読んで作ってください」が前半、仕様書が渡されて「スライド読んで作ってください」が後半です。激重。やってられへん。この講義がなくて代わりに数学の自主ゼミを1つ生やしたら最高の3Sだったと思うんだが。

離散数学

単体法ってなんですか。なにもわかりません。最適化パートに絶望してグラフの話だけでレポート書いたら優上きた。今期一番の不条理。みんなごめんね。

関数・論理型プログラミング実験

やるだけ。最終課題のリバーシAIでは同期内最下位目指してたんだけど下から2番目だった。1戦あたり10000ラウンドくらいに増やして順位表もう一回出してほしい。ぐえ。

情報論理

教科書さん非常に丁寧で適切に難易度を下げていて、人間にとって英語の数学書への入門にもロジックへの入門とても良いものでした。出版されてないのが唯一の欠陥。理情に進学すると読めます。大体既知だったので教科書を1周さらっと読んで終わり。元学科長の声を1時間くらい聞いてリラックスし、途中退室して食堂でご飯食べていました。優雅な時間だった。

言語処理系論

適切に講義を受けて適切に試験に取り組み適切な成績をもらった唯一の講義。

ハードウエア実験

ハードウェア実験ではなくハードウエア実験。発展課題を無視すればそれほど大変じゃない。学科PCがちょっと重いのが困りもの。

計算機構成論

先生が優しい。とても優しくて、しかし講義中のほほんとTwitterしてる我が身に泣いちゃう。しくしく。

この講義を通じてようやくCPUが魔法の箱ではなく回路の詰まった箱だと感じられるようになった気がします。

という犬の感想は結構よくわかる。CPUへの認識が「魔法の箱」から「魔法の箱の詰まった箱」になった。

情報科学演習I

数学の面白い問題を解くと、解けば解くほど成績がつく素敵な講義。発表すれば成績つくし教員やTAさんからフィードバックもらえるし、発表すればするだけ得なのに同期が発表嫌がるのよくわからへん。

はい。

一日中おうちにいるわけで、特に課題も易しかった初めの頃は時間が余っていました。なのでアニメをバッサバッサと見ていたんですね。というわけでこの期間に見た作品(初見,2周目,...,n周目問わず)からいくつかの名前を挙げます。

天体のメソッド

るいたす。

Occultic;Nine

志倉千代丸節の効いた早口で情報量が情報量なアニメなので、深夜に倍速で見ると頭やばくて楽しいです。

このはな綺譚

大野柚布子はいいぞ。大野柚布子いいんですよ。

極黒のブリュンヒルデ

岡村倫作品は女の子が適切に酷い目にあったりシュールなギャグが適切に挟まれるので強いです。とても救われそうにないのが素敵ですね。

こみっくがーるず

カオス先生あばばかわいいお仕事してください。

凪のあすから

いい作品を見ると鬱になるんですよね。

ひなろじ

麻薬。とりあえず10周くらい見ましょう。

刀使ノ巫女

いい作品を見ると鬱になるんですよね。

結城友奈は勇者である

3期決定おめでとうございます。ゆうにぼを推せ。

それが声優!

いちごちゃんがバイトをクビになって電気ガスを止められて限界生活する回が大好きです。

Re:ステージ! ドリームデイズ♪

はい。天才。Blu-rαyの売り上げ1桁間違ってない?もっと評価されろ。

しゅごキャラ

これで育ったと言っても過言ではない。

8月からdアニメで配信開始しました。よろしくお願いします。

その他。

気分がいいときにのんびり圏論の基礎読んでた。面白かったり面白くなかったりした。圏論2,3周目におすすめの本だよ。さら〜っと眺めたかっただけなのと、この本は一つの基準みたいなとこがあるので圏論の基礎を読んでるけど、もっとがっつり読みたいならRiehlのcontextを読むべきだよ。

終わり。

こういう3Sでした。私は比較的アナログ派なのでもう少し普通の3Sがよかったわね。うおうお。

Cartesian closed categoryについてちょっと書いてみたやつ。

うおうお。

この記事は Mathematical Logic Advent Calendar 201920日目の記事として書かれました。わいわい。

19日担当Yasuda_Yasutomoに書け!!!と言われてむむむと枠を取りましたが何を書こうか困っていたある日のこと、nLabを眺めていたら cartesian closed category in nLab のFunctional completeness theoremの説明がちょっと不親切すぎるんじゃないか???という気持ちになりました。そしてこの記事が生まれました。

ところで情報科学科の犬がこのAdvent Calendarを見て「え!みんなpdf貼り付けて終わりじゃん!!なんか文化の違いを感じるなぁ」などと言っていました。確かに。

というわけでpdfです。

www.dropbox.com

最後に宣伝ですが、私は次のAdvent Calendar企画にも参加しておりちょうど先週の13日を担当しました。AtCoderに登録したら解くべき精選過去問10問をSedで解いてみましたので、興味のある方は是非合わせてよろしくお願いします。

adventar.org