選ばなかった話とか。

1月31日が修論締め切り、2月6日が修論発表会でして、つまり博士前期課程修了だなぁの記事です。大学のお友達の皆さんも、中高のお友達の皆さんも、あと七果さんも、来る春からはどんな感じなんでしょうね。

博士前期課程こんなんでした。

というわけで最初の話題はこれです。せっかくなのでこの二年を振り返ります。まあほとんどTwitterしてアニメ見て音声作品聞いてたら終わったって感じなんですけど。

研究室の人間。

木原研は各院生がみんなやってること違って、木原先生だけがすべてを理解しているスタイルなので、他の人のやってることは概要は知ってるけど詳細な話はついてけねーって感じです。圏論Twitterしてる人、二階算術と型月してる人、量子論理やめて最近は認識論してる人、直観主義より弱い論理体系やってた優秀な人、確率論と東方とローグライクやってる人、ついでに隣の研究室の集合論やってるゆずのオタク。趣味の話はいっぱいするし数学の話も普通にするんだけど、がっつり専門の話になると誰も互いに理解できないというウケる集団です。

研究室のセミナーでやってたこと。

普通に専門の話なので興味ない人は読み飛ばすと良い。

どうも、圏論Twitterしてる人です。前述の通りお友達の専門の話よくわからんので、先生とのセミナーも各人が読みたいもの読んだりやりたいことしてきて発表したりしなかったりするスタイルでした。

大学院に入ってしばらくは Jaap van Oosten, Realizability: An Introduction to its Categorical Side という本を読んでいました。1章が pca による抽象計算系の話、2章が tripos theory の話、しっかり読み込んだのはここまでです。ちなみに3章が effective topos に特化した話でここもそれなりにつまみ食いしたりしました。4章は全然眺めてないから何書いてるか知りません。今 table of contents 見たら普通に気になる話題入ってたからそのうち眺めるかも。

次に Andrej Bauer という研究者の七果さん好みの論文を何本か読みました。chain-complete lattice なのに Bourbaki-Witt の不動点定理が成立しない例の話とか、距離空間がすべて可分になる世界の話とかね。とってもいい話だね。

そのあと synthetic domain theory に手を出したんですがうまいこといかず、途中で predicative topos に鞍替えしました。これはなかなか悪くなくて、topos って nonpredicatie で強すぎるよなぁ!という気持ちになりました。ここでわちゃわちゃしてるときに示した定理が RIMS の友人の役に立って、私の名前が彼の修論の謝辞に載ってるらしいです。本当に載ってるのかは見てないので知りません。

そうこうしているうちに修論書かないとやばいシーズンになり、とりあえず手持ちのネタでなにかということで、修論は separated objects の話を書きました。純粋圏論なんで木原研で書く意味ねーって感じですね。

趣味の話。

アニメは学部の頃から変わらずそれなりに見てたんですが、見るだけでなく同期や先輩とオススメ作品を紹介しあったり、鑑賞会もいっぱいしましたね。ブルリフRは早く円盤を発売しろ。最近はエヴァを初めて見ました。惣流・アスカ・ラングレー良い......。

あと同期にニディガをオススメしたら気に入ってくれたので、世紀末のゲームをいくつか一緒にプレイしました。かまいたちの夜とか、雫とか、serial experiments lain とか。おかげで16bitセンセーション4話はかなり盛り上がりました。同期が引っ越す前に痕も一緒にやる予定です。

進路の話。

次の話題はこれ。私が研究の話とか進路の話とかを対面以外でしないせいで、まあ対面でもほとんどしませんが、長らく会えてない友人のなかには「あいつ最近なにしてるんや?そしてこれからなにするんや?」って思ってる人たちがいるみたいです。確かにTwitterではアニメ実況ばっかりだし、研究集会で会う顔ぶれも限られてるしね。

2022年。

某ゲーム会社のインターンを受けました。インターンと言っても働く系ではなく、なんかクリエイティブなワークショップ的なやつでした。ふーんって感じでした。

2023年。

「ゆるふわ就活して素敵なとこに受かったらそこに、受からなかったら博士後期課程に行くかー」という方針で、2か月に1件くらいの舐め腐ったペースで御社たちにちょっかい出していました。公務員試験も受けてみたけど、あの教養試験をわざわざ対策しないといけない人って入省してから大変そう。

いつも不干渉の親が干渉してくるレベルの会社以外には受からなかったので、じゃあ博士行くかーって願書を出しました。内部生は受験料がいらないの偉いよね。

2024年。

落ちたとこから追加合格もらって、進学か就職か悩みました。りちょますや親にぐだぐだ絡みつつ、最終的に就職することにしました。専門性も高度ななにかもいらない誰でもできる仕事です。でも修論発表の際に「博士課程進学希望ということでよろしいですか?」と聞かれて堂々と「はいそうです」と答え、この研究はあとどのくらい進めれば投稿できそうか、博士後期課程ではどういう活動をするのかを答弁しました。博士入試体験です。わいわい。質疑を聞いていた同期には「普通に博士課程での研究予定しゃべってたから進学するのかと思った」って言われました。

つまらない話。

進学か就職か悩んで決めたことに関連したなんらかの話。どっちもそれなりに良いとこ悪いとこあるし、それなりに大きな選択だから悩むよね。

で、就職を選んだ理由はあれです、あんまり博士号に興味なくってさ。もうちょっと言うか。別に博士号に興味もなければ研究職にこだわってもいない私にとって、博士課程ってあんまり意味がなくてさ。だって木原先生にあんまり質問しないし、専門の話がっつり話し合える人がいるわけでもないし。別にのんびり気が向いたときに、まあ二度と向かないかもしれないが、したい分だけふらっと数学すれば私は満足でさ。まああと趣味と割り切った方が時間的制約なんかを一切気にせず、軽率に全く新しい分野、なんなら数学以外の分野にも飛び込めるしね。あんまり今までやってきたことへの執着もないのよね。

そもそも私ってなんで数学してるんだろう。いやまあそれなりに面白いからなんだけど、別に世のなか同程度に面白いことはいくらでもあるわけで。判例集とか読むの楽しいよね。倫理学も面白くて蔵書いっぱいある。古典籍漢籍も好き。高校の頃は園芸とか都市計画とかそっち系に興味があったはず。東大落ちてたら後期は東北大の生物系に出願してたなぁ。なんでも興味あるし楽しめるし理解できるんだけど、あんまり特別にこれっての持ってないのよね。そもそも高校で理系を選んだのもよくわかんない。数学も理科も国語も社会も普通に学年トップだったんですけど、かなりなんとなくで理系選んだ気する。そんなんだから文理選択のこと「片方を選ぶ制度」ではなく「片方を捨てる制度」だってうっすら思ってるし、そんなんだから霞が関の某施設の職採面接で「あなたは理系ですがこの職場って文系的な仕事ばかりなんですけど大丈夫ですか」って聞かれたの結構不快だったな。あと「大学生活で一番苦労したことはなんですか」ってやつも困った。苦労ってなんだろうな。七果さん最強すぎてそういう人生経験少ないかもしれん。

うおうお。

筆が乗って普段あんまり外に出さないことまで書いてしまった。

これ、リプでのぱるさんとの会話も含めてかなりいいツイートだな。

リクエストお題。

最後にリクエストお題を2つもらっているので消化しましょう。

「音声作品の楽しみ方」

難しいお題ですね。作品のオススメならDLチャンネルの記事(https://ch.dlsite.com/matome/250091)読んでくれって感じだけど、根本的な楽しみ方となるとね。

環境音やASMRみたいな音そのものを楽しむ系なら、そういうの好きなら自然に楽しめるでしょ。

そうじゃないシチュボ系はどうだろうね。音声作品の強みは没入感だと思っていて、だからきちんと感情移入すれば甘い作品はとことん甘いし、苦しい作品はとことん苦しいよ。シチュボはやっぱ当事者になりきれるかどうかじゃないですか。

逆に「当事者ならわかる情報を視聴者に明らかにしない」ことによって、「なにがあったのかわからないけど絶対になにかあって、その結果らしきどうしようもない現実だけが目の前に提示されている、なにもわからないけど過去も現在も未来も不幸しかないのはなんとなくわかる」みたいな心がめちゃくちゃざわざわして精神かき乱してくるテクニカルな作品もあって、これはいつかDLチャンネルに記事書きたい。

「ドールの規格について」

どういうお題やねん。

アゾンっ子を好きになるとアウトフィットに困るかもしれないよ。やっぱりボークスが強くて、だからディーラーさんもボークスっ子に合わせて衣装作ったり、そうでなくても参考サイズに書いてくれるのはボークスっ子のばかりだったりするし。でも私はアゾンの 45cm が好きだな。AZT8-45ってやつ。MDDとDDPの間みたいな子。絶妙に幼く、絶妙にお姉さんなんだよね。あとアゾン純正衣装のセンスほんと良いんだよな~~~。ディーラーさんの衣装だとやっぱりフリフリのドレスとかが派手で目に入りがちなわけだけど、アゾンの冬の新作とか見てると「こんなにシンプルでこんなにかわいい」になります。

あとアゾン名古屋店が相当えらくて、ショーケースいっぱいあって店員さんがアゾン製品だけでカスタムしたドールがいっぱい並んでるんだけど、みんなめっちゃかわいいんだよな。飾ってるドールの数、国内のドールショップで一番なのでは?特にピュアニーモとかわけわからん数飾ってるよ。